カウンセリングオフィス・フロンティア公認心理師の小島俊久です。
3月17日に門真市社会福祉協議会の人権研修にて「ひきこもりの心理を知る」をテーマに講演をさせて頂きました。
会場はルミエールホールでした。
心理カウンセラーとして常時20人程のひきこもりが課題の方々と関わっています。
今は家族のみの支援は3組程。それ以外は当事者又は当事者と家族のカウンセリング主体とした支援を行っています。
今回の研修講演のテーマである「ひきこもりの心理」ですがその心理については一概には言えません。
そもそも、ひきこもり以外でも不登校、発達特性、鬱や不安症などの精神疾患においてもその心理を一概に捉えること自体は心理カウンセリングの関わりには適さないでしょう。
標題は心理を知るですが、内容的にはどの様に関わっているかの実践的臨床例を元にお話することで、その心理の一端をお伝えすることはできればと思いお話しました。
実際にこの講演の前にひきこもりで悩む方のコミュニティで「ひきこもり心理を知る」の講演にあたり何を支援側に伝えて欲しいかを尋ねましたし、クライエントからもヒントをもらいましたので。
講演会では肯定的世界観で関わるということの大切さを知ったとの感想を頂きました。
その人のことを知ろう、わかろう、認めて一緒にあらゆる可能性に取り組もうとするのが肯定的世界観を基にした関わりです。
講演から数日過ぎた日、ヒントをくれたクライエントさんが来所した折、当事者として支援について行き届かない部分を感じているのを動機に、自ら支援するコミュニティを立ち上げる準備を着々と進めていることを聞きました。とても感動しましたし心強くも感じました。
私も側面から応援していきます。
ひきこもるにはそうなるだけの理由や訳があります。
否定から入れば否定的な世界が構築されます。そんな世界でどう立ち直れというのか、どう再起しろというのか。。
ずっと否定や拒否、決して認めてはもらっていなかった、バカにされた、見下された。そんな言葉やイメージや人たちがいる物語、世界だったのです。
可能性や希望、受け入れられる、認められる、愛される、好かれる、褒められる、そんな言葉や雰囲気やそんな言葉を使う人たちがよく登場する物語になるように。
私もそれに相応しい登場人物でありたいと心がけて関わっています。
このテーマは色々な取り上げられ方があります。
心理カウンセラーとしては同業がそれ程関わっていないことを感じています。
福祉・労働の視点からの生活支援、就労支援が主で心理支援はとても目立たない支援に思います。
支援の中で傷つくと言ったことも多く、本人の気持ちを他所に制度だけの支援にならぬよう気をつけたいものです。
このひきこもりの問題はそもそも「支援」とは何かを鋭く問いかけています。
それに応えられる支援者でありたいです。
まだまだです。
ではまた。
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