カウンセリングオフィス・フロンティアの小島俊久です。
今日は大阪も冷え込みましたね。全国的に寒波襲来ってとこでしょうか。
本日は午後から難波で「不登校支援フォーラム~不登校者の進路について~」にパネリストとして参加してきました。
一部ではフリースクールこころ校長の松本隆博さんの講演ライヴ。家族の絆の大切さ、感謝、親子の愛情をトークと歌で綴られ、親御さんを励ましてくれます。
「親友」と「すきやき」は何度聞いても涙ぐんでしまいます。年齢と共に涙もろくなったな~
参加しているお母さん方が泣かれているのを見てのもらい泣きもあるのですが。
私もかつては音楽をやっていた身ですから、歌や音楽で支援されることに憧れを感じます。
二部ではパネルディスカッション。実はこのパネリストという立場で話すのは初めてのことです。緊張もありましたが新鮮さの方が上回っていましたので楽しみでした。
不登校者の進路について異なる立場のパネリスト達が考えを述べました。
そこで述べようと思ったことの要約は以下のことです。時間、進行の都合上触れられなかった点を含めご確認頂けたらと思います。
ディスカッション後の個別質問に時間的なことで十分に対応できなかった方も参考にして頂けたら幸いです。
要約メモ
1.不登校でない子・不登校の子の進路問題の違い
不登校の期間とその間の学習状況によって不登校者の学力差がかなりあり選択肢が変わる。
中学生/集団生活への適応問題、対人恐怖、強迫観念などの症状により全日制高校への進学が困難をきたすケースも多い。進学先は通信制・単位制高校への進学が有力となる。
高校生/進学先が狭まり進路変更となることが多い。進学校にて不登校経験は当初の志望校よりレベルを落とすことは敗北感、自己否定感を持つためメンタルサポートが必要。不登校期間が短い又はさみだれ登校で、立ち直ることができれば希望通りの進学は十分可能。但し進学校では不登校者へのケアが不十分なケースも多く通信制・単位制高校への転入となる場合も多い。(進学率を下げないために母数から排除されてしまう可能性)/全日制⇒通信・単位制へ転入も志望校のレベルを落とすことは多いが自己否定感は薄らいでいる。大学進学ができることが目的になるため。進路自体は受験、指定校推薦、AO入試などによる大学進学、働きながら通信制大学や専修スクールへの進路、専門学校への進学、就職など幅広い。
又、不登校期間、発生時期などによって学習進捗状況が大きく異なるため、個別のサポートを丁寧に行う必要がある。塾などを利用したことが学習の遅れを更に痛感させるだけになり意欲低下が助長されることもある。下記参照
・小学校中学年時代から不登校・・・基礎学力(識字、計算能力など)及び発話の問題があり、学習すること自体を学ぶ必要性がある。
・中学時代から・・・学習が遅れているとの自己認識がある。そのことが自信喪失や追いつけないという諦めに発展することも多いため、不登校と学習の遅れを分離して捉えておくことは進路を考える際に重要な点となる。
・高校時代から・・・メンタル面のサポートが重要。根拠のない励ましなどは逆効果。中等教育はクリアしているため、学習する意欲喚起が重要である。不登校と学習の有無を分離する。
2.進路についての親と本人の不安について
・学力問題と不登校状態において生じている子どもの傾向への不安・・・交通機関の利用ができない、緘黙症状、集団不適応、コミュニケーション障害、体調不良(起立性調節障害、過敏性腸症候群、めまい、吐き気、片頭痛など)これらが進学できたとしても改善しないとまた不登校状態が繰り返すのでないかという不安。
・本人/学習の遅れは取り返しがつかないのでないかという不安。症状が進路の障壁となりずっと取り除けないのではとの不安。学校という場所が自分に合わないことから就職しても職場という集団に適応できないのかという将来不安(悲観)。
・以上のような不安があること自体が問題を定着化させる要因であるため、カウンセリングなどにより不安感を削減していく取り組みが必要。所感だが、不登校者には思考力が高く、洞察する力を持っていると感じることが多い。ネガティブであっても子どもが感じたり考えたりしたことを尊重し、その考える能力については称賛する。実際にその能力が立ち直る際の原動力になることがとても多い。
3.進学への注意点とは何か?
・不登校状態において表出している症状の改善度合い。
・進学することでの環境変化が症状改善につながる可能性と悪化する可能性の検討
・進学した場合の新たなケアの方策の策定
・本人の進学することに対する心情の把握/無理している、強がっている、親を安心させたがっているなどは要注意。希望を持っている、やりたいことがある(学びに限らない)を尊重。モラトリアム期間として許容する。⇒ 取りあえず行くも容認しつつ、自分のやりたいことを探しに行くに認識を変える。
4.各団体(出席して頂いているパネラーの方々)が意識して取り組んでいる進路、進学に向けての動きは何か?
・個別進路相談を丁寧に行い、進路を考えることができる心理状態を醸成する。本人の特性や好み、傾向などを幅広い観点から検討する。
・進路担当教員と共有、連携、フィードバックを行う
・保護者には本人の考えが何度も変わることは可能性の幅としてポジティブに捉えることを説明する。
・様々な考えや選択肢を丁寧に取り上げ、沢山の中から絞られていく過程を尊重する。またそれが大事であることを子ども、保護者に伝える。決まった進路先(結果)より、収斂する過程こそが重要であることを伝える。それこそがその子の本質で思考パターンであるから本人も自覚することが大事。どんな過程でも最後は自分が悩みながらも決めた実績を経験値とする。
5.不登校から進む進路の可能性と希望について(まとめ)
不登校期間若しくは引きこもり期間を過ごすために本人が取り組んだことに着目する。そこに進路につながる要素がある可能性を見出す。それが自信獲得のきっかけともなる。よくある「勉強もしないでそんなことばかりして」的な否定的関わりは何の可能性も見出さない。
イラストが得意・・・アニメ、デザインの専門学校
メイク、ネイルが好き・・・メイク・ファッション関係
料理、お菓子作りが趣味・・・調理専門学校
ゲーム、PC、スマホに詳しい・・・情報系専門学校、ソフトウェア関連
ペットの世話、動物好き・・・ペット、トリマー専門学校
伝えようとまとめていたものですが、各パネリストの時間配分もあるため触れずじまいの個所もありましたのでご確認下さい。
会場時間が許す限り個別、グループ相談対応しましたが、お聞きするご事情はこの短い時間では全く足りず、しかしお子さんを想われる心情や親御さんとしてのご苦労はひしひしと伝わり、が故に時間の制約が恨めしくも感じました。
私でよろしければまたお話を聞かせてもらいたいと思います。
◆INFORMATION◆
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