鹿島アントラーズが連覇を果たし終幕を迎えました。
アントラーズ関係者の皆さん。
そして、ジュニ!
おめでとうございます!
これで鹿島は16個目のタイトル奪取。
6個のジュビロ、ヴェルディ(そうなのか!?)
に大きく差をつけています。
さらに、これでリーグ3連覇の初年度となった
2007年から6年連続で何かしらタイトルを
獲っている事になります。
戦力、調子の山谷はあるもののJ、界において
“王者”といったら即ち鹿島アントラーズを
指し示すと言わざるを得ない実績です。
今回のナビ杯決勝はフロンターレが早々に敗退
した事もあって、客観的に観る事ができました。
悔しいですが、いい機会と捉えて“王者”の
強さの秘密とフロンターレがタイトルを
獲るために必要な事について考えてみたいと思います。
◆ズバリ鹿島の強さの秘密
「勝者のメンタリティー」
これだと思います。
幾度となく語られているテーマですが、
やはりタイトルを獲る様を観ると改めて痛感します。
今回の決勝戦も若き清水に攻め込むシーンが
多く観られましたが、最後のトコロでは譲らず
カウンターをしっかりものにして先制。
すぐさま、不可解なジャッジで同点とされるも
結局延長で勝利。
技術や調子は水物ですが、彼らには常に
“勝負に勝つために全てを尽くす”といった精神が
骨の髄までしみ込んでいると感じます。
この点は、他チームサポーターである私が語るよりも
肌で感じた選手の意見が説得力があると思うので
引用します。
まずはこの人。
キング・カズ!
━「名門がまとう空気」 日本経済新聞 2009/12/11
(前略)・・・
イタリアの名選手、R・バッジョは
ACミランに加入してクラブハウスに来るや
「ここが世界一である理由が分かった」と語ったという。
練習場やクラブがまとう空気が、
そこが名門かどうかを物語る。
11月に練習試合で鹿島に出向いたとき、
僕もそんなことを感じた。
スタメンから外れた選手による試合でも、
鹿島の面々の「試合に出たい」というハングリーさは、
同じ練習試合をした浦和とは違っていた。
リラックスゲームでも遊びでもじゃんけんでも、
「勝負がかかれば何であれ負けるな」という
ジーコの精神が見て取れる。
偉大な選手が何かをもたらしても、
本人が去れば一緒になくなることは多いもの。
鹿島だけは継承し、ぶれず、
ブラジルのスタイルを貫いている。
いま日本で名門と呼べるのは鹿島だけだろう。
(後略)・・・
ブラジルで揉まれ、ヴェルディでタイトルを手にした
カズをして“ハングリー”と言わしめる緊張感。
“一事が万事”勝負に拘っている事がわかります。
さらに身近な選手も鹿島のこういった特徴を
証言しています。
鹿島でのプレー経験を持つ
フロンターレGK西部洋平です。
━「どうりで鹿島は強いはずだ」 川崎F OfficialSite ピックアッププレイヤーVol.8
(前略)・・・
(西部は)レンタル移籍した鹿島では、
曽ヶ端準の壁に阻まれて出場機会は得られなかったが、
選手全員の意識の高さに驚かされた。
練習中から本番さながらの
激しさでボールを奪い合い、
本田泰人や秋田豊らが
まるで試合中のように本気で言い合う姿に、強い衝撃を受けた。
「どうりで鹿島は強いはずだって納得しました。
それに、ソガさんのメンタルの強さも半端じゃなかった。
僕と歳がひとつしか変わらないのに、
4つか5つ上に思えましたから。
半年しかいなかったけれど、良い勉強をさせてもらいました」
(攻略)・・・
・・・本田VS秋田。
ファン的にはその画だけでオカズになるが。。。
やはり、プロの眼からみても鹿島のメンタリティーは
突出したレベルなようです。
◆私がみる鹿島のメンタリティー
プロのお墨付きが頂けたところで、川崎サポの
私が肌で感じた事。
数ある対戦カードの中で鹿島戦は特に
“生観戦じゃないとわからないオモシロサ”
に富んでいると思います。
それはボールがないトコロ(≒TVに映らないトコロ)
で鹿島の選手がいろいろなアプローチを
しているからです。
“いろいろなアプローチ”って何か?
平たく言うと・・・
「ズルい事」ですw
リスペクトを込めていうのですが、
鹿島はオンプレー以外にも本当にいろいろな
事をしてきます。
レフェリーへの抗議や、時間稼ぎなど。
(交代選手の引っ込み方一つみても鹿島からは
意図が感じられる)
直近の例では今季の鹿島戦@等々力。
終盤の大島ゴールで2-2で引き分けた試合。
得点には関係ないプレーでしたが、
後半の左サイドで鹿島 新井場がスローイング。
新井場はスローの前に何やら大きなジェスチャーで
仲間に指示を・・・
する振りをして。スロー位置を数メートル攻撃方向
にズラしました。
!!!
私を含めて目の前でみた
等々力Aゾーンの川崎サポは
バラエティー番組のガヤ芸人さながらに
総ツッコミ。
しかし、試合は止まらず
結局鹿島は労せず数メートルの前進に
成功します。
ちぃ~さな事を根に持っているワケですがw
出来る事は何でもやってくるチームだなぁと
思ったものです。
(新井場選手の意図は不明ですが)
具体例は(悔しい思い出が多いので)
これだけにしておきますが
鹿島が勝利のためにとるアプローチの多さには
脱帽です。
◆フロンターレと鹿島
2005年の再昇格から“タイトルにあと一歩”
の位置まで上り詰め(てい)た川崎。
しかし、その“一歩先”には多くの場合、
鹿島がいました。
リーグ戦では2008、2009と2位の川崎。
優勝はいずれも鹿島。(この期間に3連覇)
天皇杯でも2007年、ベスト4に進出も
一発勝負で鹿島に延長の末破れ、鹿島は
この年リーグとの二冠。
2009年のナビスコこそ、準々決勝で鹿島に
土をつけていますが
タイトル獲得のためには、鹿島を倒す事が
非常に大きなウェートを占めているといえます。
※2009年の川崎勝ち点1差でのV逸に関しては
「終盤、(結局)降格した大分に敗戦」
を決定的要因にあげる論調が強いですが。
個人的には等々力での川崎-鹿島戦が
“敗因No1”です。
前半に内田を退場で欠き数的不利の鹿島に
一つのミスから決められ1-1のドロー。。。
今季の天皇杯以降でフロンターレにタイトルを獲って欲しい
とサポーターなら誰でも思っているハズ。
しかし、鹿島もリーグ3連覇から3年
チームの新陳代謝を進め
“強い 鹿島”への復活を遂げそうな気配もあり・・・
タイトル欲しけりゃ“強い 鹿島”に勝たねばならぬ。
この構図になりそうです。
“強い 鹿島”は本当に強い。
彼らに勝つためには、彼らの強さの秘密
“勝者のメンタリティー”の体得に向けた
アプローチが必要と考えます。
これに対する工夫はクラブからあまり感じられない。
(それどころじゃないにしても・・・)
勢いで得られなかった優勝という成功体験。
一つでも優勝していれば違ったのかもしれない。
それでも、遠回りに意味があると信じて
本当に強いチームへの成長を川崎フロンターレに
期待して応援したいと思います。
今日も読んで下さって有難うございました。
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