認知症になったからと言って
すべてがわからなくっちゃったわけでもないようで
時々自分が何をしているかハッとすることもあるらしい。
何もかもわからなくなるなら幸せだけど
このつなぎ目。。。何か自分の頭がおかしい…そう思う時が
怖いなと思う。
義母をみていても一部正気になるときがあるらしく
この時にきっと自分が少しおかしいようだと感じている。
なにかがおかしいけどみんなはそれを気づいてるだろうか?
自分をおかしいとおもってるだろうか?
そんなことをふっと思う時があって
気づかれないように
悟られないように
しっかりしないと馬鹿にされる。
ここで精一杯、毅然としたふりをする。
そんなこともない
そんなわけじゃない
大丈夫です
いえ!
こんな言葉を駆使してまともであるということを
アピールするけど
大体が脳がすでに機能してないので
この得意ないくつかの言葉を使いまわしてしまうと
そのあとはガラガラと崩れ落ち、おかしな言動になる。
娘が
「おばあちゃん、コーラとジュースどっちがいい?」と聞くと
聞かれたことはわかるけど、なんだったか・・・
答えようがない。
それで、またお得意な曖昧な返事をする。
「どっちでもいいです」
「どっちでもいいじゃなくておばあちゃんが好きな方選びなさい」と
私が言うと
「どっちでもいい」とまた言う。
もうこの時には
何を聞かれていたかわからない。
お茶とお水と言われたのか?
お茶とコーヒーだったのか?
それともマグロとハサミだったかしら?
こんな風にわからなくって
それを必死で隠そうとする。
【わからない】ということをひた隠しにする。
決して【わからない】と言わない。【わかってる】と言う。
こんな頭になってることに気づいた時に
怖いとか恐怖心とかないのだろうか?
嫌なテレビ、嫌いな番組があると逃げる義母。
怖がりで臆病で嫌なことからいつも耳をふさいでいた。
そんなことを考えてみると、もしかしたら
義母がやたら寝に行くのは疲れだけじゃなく
恐怖心から逃れるためもあるのかしら?
嫌なことも寝てしまえば物の見事に忘れられる。
そうして起きていた数時間前のことまですっかり
忘れ去ってる。
このちょっとだけ正気になる時間が
どんなに恐怖感で一杯かと思うと
義母にいくらか同情する。
だけど、なるようにしてなったんだもんね?お義母さん!
仕方がないよね?