ブラックス・アンド・ブルース:ボビー・ハンフリー | かえるの音楽堂

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70年~80年のCROSSOVER(FUSION)とJAZZを中心にAORか
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BLACKS AND BLUESBOBBI HUMPHREY

(1973年)

 フルート奏者ボビー・ハンフリーのブルノート・レーベル第3弾です。プロデュースがラリー・マイゼルとチャック・ディヴィスで、アレンジはラリー・マイゼルが担当しています。この当時のブルーノートの作品ではマイゼル兄弟によるものが多くあり、そのなかでもドナルド・バードの「ブラック・バード」の大ヒットがあります。本作品「ブラックス・アンド・ブルース」もジャズとR&Bチャートの上位にランクインし全米ポピュラー・チャートにもランクインした、ボビー・ハンフリーの代表作のひとつです。作品としてはマイゼル兄弟のカラーが強い作品で、最初の曲が始まるとすぐに分かります。収録曲が全てラリー・マイゼルの作品ですので、それだけにマイゼル色が濃くなっています。参加メンバーはジェリー・ピータース(pel-p)、フォンス・マイゼル(tp,clavinet,vo)、デヴィッド・T・ウォーカー(g)、チャック・レイニー(b)、ハーヴィー・メイソン(ds)、チャック・ディヴィス(vo)、ラリー・マイゼル(arrvo)他です。

 

 

1. Chicago, Damn(シカゴ・ダム)

2. Harlem River Drive(ハーレム・リヴァー・ドライヴ)

3. Just A Love Child(ジャスト・ア・ラヴ・チャイルド)

4. Blacks And Blues(ブラックス・アンド・ブルース)

5. Jasper Country Man(ジャスパー・カントリー・マン)

6. Baby's GoneBaby's Gone

 

 1曲目「CHICAGO,DAMN(シカゴ・ダム)」と2曲目「HARLEM RIVER DRIVE(ハーレム・リバー・ドライブ)」はシングル・カットされ、ボビーの代表曲となりジャズ・ソウルの人気曲となりました。コーラスとシンセを効果的に使っています。3曲目「JUST A LOVE CHILD(ジャスト・ア・ラブ・チャイルド)」ではボビーがヴォーカルを担当しますが、これが彼女のヴォーカル・デビューでした。当時まだうら若き23歳でしたが、子供のようなキュートな歌声です。4曲目「BLACKS AND BLUES(ブラックス・アンド・ブルース)」はアルバム・タイトル曲で、今でもクラブ・ネタとして人気の高い曲です。5曲目「JASPER COUNTRY MAN(ジャスパー・カントリー・マン)」もファンキーなナンバーです。6曲目「BABY’S GONE(ベイビーズ・ゴーン)」ではボビーはコーラスでも参加しています。この作品は今聴いても古くさくありません。クラブネタとして人気がある訳ですね。