今年はどうやら増収増益ブームですね。
ソフトバンクに始まり、昨日発表されたソニーも
数字を見ると過去最高の営業利益を発表していました。

ただ、増収増益ブームの中で、その表面的な数字を
見ただけで会社が上を向いている、と考えるのは
少々浅はかなところもあります。

既にファイナンスに精通した方であれば、
増収増益は必ずしも企業が上向いているという事には
ならない事はご存知かと思います。

なぜならば、会計的な儲けの裏の実際のお金の動き
(キャッシュフロー)がわからないからです。

また、お金を儲けるために借金したのか?はたまた
増資をしたのか? という俗に言う調達コストを
調べる必要があります。

例えば1年で1億円儲けたとしても、資金が100億あった
場合たった1%でしかありません。
またもしその100億が金利5%による借金だったら
どう思いますか?
言うまでもありませんよね。

上記の通り企業というのは仕組みがあって、それは
人間の医学と同じように一つ一つ原因を調べなければ
本来のあるべき姿を理解する事は難しいのです。

私の場合経営という分野に限定してファイナンスを活用し、
今後は恐らく株式投資も始め、更にファイナンスの知識を
生のデータとして得ていきたいと考えています。

経営というのは本来様々な視点から現在おかれた場所を
見る必要がある、と言われています。
しかしながら、どうしても現場に詰めていると視点自体が
短絡的、感覚的には点の経営になりがちです。
それを財務諸表など、数字を上から線や3Dで見ていくと
また改めて例えば設備投資額が多いな、とか、実際の
新規事業は儲かっていない、などという事が判断出来るように
なり、また会社のためにいかすことができます。