さて、今日はヨガ教室の初日だった。これは区の健康はつらつプラス事業として、６５歳以上の人を対象に無料で開催しているものだ。私は体をグーっと伸ばしてみたいという気になって、応募してみた。
今日はバイクでなく、バスで行ってみたら、思ったより早く着いたので、始まるまで椅子に腰かけて廊下で待っていた。すると、隣にいた上品なほっそりした女性がいろいろ教えてくれた。彼女は私よりも少し年上に見える人で、これまで何度か参加してきているが、希望者が多くて、抽選に漏れる人も多いとか。顔見知りの人が来るたびに「今回は外れなくてよかったわ」とお互いに声を掛け合っていた。
定員４０名。先生は女性。備えてあるマットを持って、好きなところに広げる。マゴマゴしているうちに、最前列と後方が残った状態になったので、思い切って最前列に陣取ることにした。
私の右横の女性も、彼女の後ろの女性もまだ６０代らしく、ヨガは初めてということだった。私の後ろにいる人は８４歳ということで、みんな驚いたが、すでにヨガの経験があるそうで、落ち着いていた。男性も３～４人位いた。
私はバレエも社交ダンスも習っているので、高齢者対象のヨガには適当についていけるのではとちょっと甘く考えていたが、これが思っていたよりもハードで驚いた。先生は「無理をしないように」とおっしゃっているのだけど、教えることは全然ゆるゆるなんかじゃない。
そしてもっと驚いたのが、私よりも高齢に見える方が皆ちゃんとできていることだ！最前列なので、前を向いている時には見えないけれど、横向きになった時など、後ろが見渡せる。すると皆さんちゃんとできている！
私が下手だったのが、お尻を底にして背中と足とでⅤ字（膝は曲げていたかも？）を作って、両手を放すことだった。均衡がうまく取れなくて、グラグラ、グラグラ。でも、みなさん、ちゃんと一斉に揃ってＶの字ができている！みなさん、本当に高齢者なんですか？
そりゃあ、厳密にいえばできていないところがあるのかもしれないけれど、とにかく７０代、８０代の方が先生の仰ることに付いていけるのがすごい。
準備と片づけを入れて１時間２０分というのは結構長い。それも次から次へと新しい動作が続くのだから、かなりハードと思うのだが、今どきの高齢者って昔とは全く違う。
そう言えば、私の母が７３歳の時、開脚をして、上半身をぺたりと前の床につけるところを見せてもらったことがあった。私は当時は運動不足で、とても体が硬かったので、本当に驚いた。
今日参加されている方々も、毎日の積み重ねで、こんな柔軟な体を手に入れているのだろうか？
私の右隣の方と、その後ろにいた方と私の３人が一緒になっての帰り道、感想は私と全く同じだった。彼女たちも、もっと高齢に見える方々があまりに楽々とレッスンをこなされるのと、レッスンの難易度が高齢者向けとは思えないことに驚いていた。
よく考えたら、最近の高齢者って、勿論肥満や腰痛、膝痛などで大変な方もいるけれど、スニーカーにパンツ姿でさっそうと歩いている人が多い。やっぱり昔よりも体の年齢が若返っているんだろうなあ。
このヨガの先生は、勿論無理はさせないけれど、高齢者に対する妙な労りがないところがとてもさっぱりしていて気持いい。私も自分の体の弱点がよくわかった。月３回で半年間、休まずにしっかり通いたいと思う。
