私が小学生の頃、沢田千可子の「会いたい」という歌が流行していた。
オンタイムなのかはわからないが、ヒエラルキー上位の女の子たちがよく口ずさんでいたことを覚えています。
歌の中には、「今年も海に行くって映画もいっぱい見るってたくさん約束したじゃない」と、亡くなった彼に『会いたい』と願い続ける女性が出てくるわけですが、恋人との死別は小学生女子に理解できるものではない。なぜこの歌を彼女たちが好んで歌っていたのかはよくわからない(同時に彼女たちの間で流行していたのがSMAPの「スマイル戦士音レンジャー」だったから、余計にわけがわからない)。
この歌自体はとても素敵で、いい歌だと思う。
ただ、「会いたい」というワードそのものは、比較的“重い”ものであります。
男女問わず、「会いたい」というワードを頻繁に恋人に呟く、もしくは要求する人は、かなり濃い愛情をお持ちだと思う。
婚活でも、「会いたい」と頻繁に言う方はいます。
女性でも「あなたに会いたいの」と早い段階で言う方もいるでしょうが、男性のほうが多いような気がする。
なんとなく、ざっくりと理由を考えてみる。
①さんざんメールのやりとりをして、実際に会ってみたら結婚できないと感じた経験があるので、早い段階で会ってさっさと相手を見つけたい
②サクラを回避したい
③相手のことを気に入っており、なんとしても逃したくない(好みだから早くデートしたい)
④ヤリ目
もちろん、こちらも「素敵な人ね!」と思ったら会いたいと思う。
また、やりとりをしていて楽しいなあ、いい人だなあと思ったら会いたいと思う。
ただ。難しいのが、まっったく話が盛り上がらないのに、「会いたい」と頻繁に言われるパターンなのです。
普通の会話ならば、相手の話を聞きながら会話を膨らませたり、掘り下げたりすることが多いと思います。
でも、婚活のメッセージのやりとりにおいて、これが単発になることが多い。
私「趣味はなんですか?」
相手「社会人で忙しいので、趣味はありませんね」
会 話 終 了
気を取り直して、別の質問をぶつけてみよう。
私「お仕事は、どんなことをされているんですか?」
相手「営業です」
会 話 終 了
「あなたの趣味は?」とか「でも、○○にハマってます」とか、いろいろあるじゃん。
仕事にしても、「○○で働いているので、よくそこにあるラーメン屋に行きます」とか、「○年目ですが、こんなことで苦労することもあります。○○さんのお仕事も大変なんじゃないですか?」とか、なんか、こっちにも、ひっかかるワードを返して……!!!
ということで、こういうやりとりに終始していた男性。
ですが、とにかく「会いたい」というワードを連発されるのです。
悪い人じゃないんだろうけど、結局この人の人となりがまっったくわからない(会って何を話したらいいのかもわからないし、この人そもそもちゃんと会話ができるのかい?という疑念を払拭できない)。なので、YES!と言いにくいのであります。
なので、「もう少し、お互いのことを知ってからにしませんか?」と提案。
そうしたら、私の趣味・映画観賞に対して、
「僕も映画見ましたよ!」
と返ってきた時にはおっ!?と思いました。
ですが
「ちなみに、何をご覧になったんでしょうか?よかったら教えて下さい」
という問いに対し、
「ターミネーター4」
という返答が……!
なぜ?なぜ?なぜ、4??
私は1と2は大好きですが、4は映画館で見て、食ってもないそば噴き出したっていうのに。
おそらくテレビのロードショーでご覧になったのかもしれませんが、なかなかに渋いチョイスであります。
ちなみに、映画好きな人に関して、難しい映画とか最新映画とか言わなくちゃいけないのかな?と思われるかもしれませんが、そんなことないんですよ!
私は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」って言ってます。本当に大好き。
しかし、この「ターミネーター4」という回答の直後に「もういいでしょう?だから会いましょう」と追撃があったのです。
字面だけ見ると、なかなかにシュールである。
そこでさらに渋った結果(あまりに会いたがるので、ちょっと怖くなってきた)
「じゃあ、何を話したら会ってもらえるんですか!」
と、相手が軽くキレる。
そして、
「わかりました。じゃあ何でも聞いて下さい」
って、あたしゃインタビュアーか!
婚活には、質問する力、相手から素顔を引き出す力も必要だとは思うのですが、相手の質問にきちんと回答する力も必要だと痛感しました。
ちなみに、この直後に「で、会ってくれないんですか?」とまた聞かれた。
なにこのループ……。
~私はループの中にいるのでしょうか?な、ホラー映画~
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」
この映画は正確にはSFアクション映画って感じなのですが、トム・クルーズが何度も死にながら最善策を目指していくという設定がとにかく尖っていて素晴らしい。
何度も死んで、何度も生き返る。でもゴールはわからない。成功するかもわからない。
この絶望、ループ感がたまらなく好き。劇場で見てよかった映画のひとつ。
トム・クルーズの映画では、「マグノリア」「バニラ・スカイ」「マイノリティ・リポート」「宇宙戦争」は何度見てもしびれます。でも、この映画はフヌケのチャラ男が、絶望的な状況を経てたくましく、カッコよく変化していく。しかしながらその経緯を、誰も知らない。というのがカッコイイ。






