拝啓
初蝉の候、一年ぶりのその声に巡りくる生命の輝きを感じる季節となりました。
皆様方にはお変わりなくご健勝のこととお喜び申しあげます。
5月のおみちょでの北陸チャリティレストランには、沢山のお客さんにご来店頂きました。
ご参加頂きました、飲食店の皆さんや、ボランティアの方々、ご協力、ご協賛下さいました、
近江町市場の皆様には、重ねて厚く御礼申し上げます。
イベントの収益金と使途、熊本の現状について、下記の通りご報告させていただきます。
当日のイベントでの収益金は、
合計74万6860 円
(設営費や食材費、その他諸々の諸経費を差引き後)
収益金の使途は、
① 熊本復興城主 (熊本城復旧作業の費用) へ
50 万円
② 復興支援プロジェクト
(熊本を中心に仮設住宅や子供達に対して支援をする団体)へ
24万6,860 円
合計74万6860円
収益金全額を義援金として寄付させて頂いたことをご報告申し上げます。
熊本城の復興城主の受付にて、
金沢での取り組みをお伝えし、
義援金をお渡しする際には、
50 万円と高額な為、驚かれる一幕もあり、
熊本の方々の心からの御礼を、
皆様に代わって受け取ってまいりました。
また、10 万円以上の寄付には、
熊本市長から感謝状贈呈、並びに後日、
城主証が届く予定です。
去る6月15日熊本に単独で訪問しました。
1年ぶりに訪れた熊本についての、
牧野の所感をお伝えします。
新しい公共事業や、ビル、複合施設の建設など、都市開発が更に進んでおり、
『街が動いている』という印象を受けました。
しかし、ハード面が充実している一方で、
観光客などの交流人口は依然少なく、
飲食店はいずれも、ご苦労されていることが
一目で伝わりました。
仮設住宅に住んでいる方もまだまだ多く、
阿蘇のレストランも震災前の賑わいには
程遠い現状で、熊本城の崩れた石垣や、
壁などにも、震災の大きな爪痕を
実感してまいりました。
カフェ ビストロショコラさんに
訪問した際には、先日の金沢でのイベントの
物販で商品を提供して下さった方々と
初めてお目にかかり、熊本の震災直後の様子や
現状などを伺うことができました。
熊本地震は熊本の中心部と阿蘇の局地的被害が
多く、それ以外の北や南の辺りは全く被害が
無かったそうですが、交通規制などで
思うように動けず、余震が続いていて、
車を使うのにもガソリンスタンドが麻痺して、郊外に入ることが困難だったため、中心部の
方々の力になることができなかったそうです。
川上酒店さんは、熊本中心地にあり、
お店のワインや日本酒、焼酎がなぎ倒され、
多くのお酒達を悲しみの中で後片づけしたと
お話下さいました。
しかし、震災後、県内外の沢山の方々からの
温かい応援を頂いたことや、熊本の人々の
結束力が高まったとは、尊い財産であり、
万が一、日本のどこかで、このような地震や
災害が、今後、起こった時には、
真っ先に被災地へ向かい、力になることで
ご恩返しをしたい。というお話を伺い、
北陸の皆様とともに昨年から続けている
熊本復興のチャリティー活動は、
社会的に意義のある支援事業であることを、
改めて実感しました。
また、今後、流動的に変化する熊本のために、我々チャリティーレストランが出来ることを、
熊本の方々とともに考え、最善の話し合いを
続けていきます。
改めまして、第二回チャリティーレストランに
ご協力、ご協賛して頂いた方々、
来店して頂けた皆様に心から厚く御礼申し上げます。
どうか今後とも北陸チャリティーレストランの活動に支援、ご協力を賜りますよう、
何卒宜しくお願い申し上げます。
敬具