“寝台新幹線”はいかが? | 新労社 おりおりの記

“寝台新幹線”はいかが?

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すっかり衰えてしまった夜行列車。今や残るのは、山陰、四国向けのサンライズ出雲・瀬戸だけで、他は季節列車、臨時列車だけという有様です。ドル箱路線の東海道、山陽路さえ、バスに天下を奪われています。その原因は・・・

 

・鉄道は夜間の人件費がかかる:夜間の保守、運転人員など。

・設定自体おカネがかかる:夜行の車両のほかに、シーツや毛布などのリネン、さらに一定のセキュリティ、静けさも必要。

・ヒトがそもそも乗らない:飛行機で行って、ホテル泊の方が、効率的で安上がり。飛行機の最終、朝一も遅く早くなった。

 

といったところでしょうか。要はおカネがかかる割に非効率というものです。しかし東海道や山陽線、また東北北海道など、遠くて人口の多いところはいかがでしょうか?ヒトさえ多く乗れば、室内がバスや航空機に比べて広く、また新幹線は何といっても速く、乗り心地も良いのです。やりようによっては、在来線の夜行列車より効率的な運用ができるのではないでしょうか?

 

そこで提案です。“寝台新幹線”を作りましょう。具体的には“B寝台個室夜行昼行兼行電車”の開発です。これを作って、バスや航空機に対抗しようというのです。顧客ターゲットはビジネス客。サンライズ出雲・瀬戸と同じような考え方です。

 

車両のイメージとしては以下のような感じです。線区によりますが6~16両くらいでしょうか。車両の効率は昼間との兼用を考えます。

 

 

新幹線の基本の骨組みに、これまでの寝台列車個室B寝台を組み合わせた感じ。従来のカイコ棚寝台は避けます。寝台夜行専用ではなく、昼間も個室列車として運行が可能というものです。昼間でもビジネス・休憩と個室の需要はあるでしょう。A個室、B個室と差別化もOK。寝るのだからグランクラスよりも乗り心地はいいはずです。

 

昼行では・・・B寝台個室は個室グリーン車として運行。一部寝台で座席車が付いていても、全部個室列車でもいい。リネンはなくても、「ゴロンとシート」でもいい。昼行でもヒルネとして横になる需要はあります。

 

夜行では・・・寝台はB寝台個室オンリーで、座席車やA寝台も一部あってもいい。

 

という感じです。ダイヤは、深夜の騒音対策で、、23:30ごろまで、できるだけ行けるところまで行って、途中駅で運転停車(客扱いしない停車)し、また翌朝走り出し、目的地に着く、というやり方でどうでしょうか。騒音問題もクリアできます。ポイントは始発、終着駅とも100万都市以上である、というところです。東京発、京都発の下りのみで考えると・・・

 

☆彡東海道:寝台特急「銀河」 新大阪行

東京発22:30、品川、新横浜停車―(23:30静岡運転停車6:00)―名古屋、京都停車、新大阪着7:40  

 

☆彡山陽:寝台特急「あさかぜ」 博多行

京都発21:30、新大阪、新神戸停車―(23:30三原運転停車6:00)―広島、新山口、小倉停車、博多着7:30

 

☆彡東北:寝台特急「みちのく」 仙台行

東京発22:00、上野、大宮、宇都宮停車―(23:40郡山運転停車6:00)―福島停車、仙台着6:40

 

☆彡北海道:寝台特急「北斗星」 札幌行

東京発20:30、上野、大宮停車―(23:30八戸運転停車6:00)―青森、新函館北斗、長万部、倶知安、新小樽停車、札幌着9:30

 

というところでしょうか。時間帯は、退社して、新幹線の最終便が出た後乗ることができ、始発や朝イチの飛行機が着く前に、目的地に到着することです。スーツ一本、ビジネスバッグ1個あれば、あとは横になって眠るだけで翌日は朝から仙台に福岡、札幌というのは魅力的でしょう。バスや飛行機ではちょっとムリです。

 

バスや航空機に対する最大の売りは、横になっていけること。ビジネスの需要も考えてシャワー室や、洗面台、Wi-FiなどICTの充実もアリでしょう。鉄道ならではのスペースを生かした感じで。サンライズ出雲・瀬戸のような感じです。

 

 

寝ているうちに朝起きたら大阪や仙台、直ちにビジネスにかかれる、というのは、けっこう魅力的ではないでしょうか。何も夜討ち朝駆けの忙しさでなくても需要はありそうです。ビジネス客を取り込めば、鉄道でも採算が合うのです。