目の前に立ち込める霧。 | フィレンツェで★フラビアンナイト

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フィレンツェ大学でフランス語とアラビア語を勉強するritzcoのメモ。

先週やっと最後のフランス語の試験二つと
クリスマス前すべての授業が終わりました。



特にフランス語はあまりにもスピードが速すぎて
息切れ状態でしたので
テストが終わったら呆けてしまいました。



このレベルについて来れるならついてくる。
来れないのなら、それまでです。
大学とはそういうものです。


と教授に言い切られて
私と一緒に勉強する友人は
ストレスで体中が痒くなってしまったそう。



彼女はなんとお孫さんもいらっしゃる
年金生活のイタリア人マダムで
ドイツ語とフランス語を専攻しています。



息子さんご家族がパリ在住で
ここに勉強しに来る前も
フランス語会話は問題なく出来ていたそう。


私もモロッコでテキトーにフランス語で話していたように
恐らくイタリア人ならば
イタリア語をフランス語チックに話せば通じるのです。


でも、ここでのお勉強は文法、発音と
細かく理屈から入っていく授業ですので
こちらのマダムには耐えられないストレスとなってしまったようです。



ドイツ語の方がシンプルだし
フランス語を放棄する!と彼女が言い出したので
どうにか留まってもう少しがんばってみようよ
となだめているところです。





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昨夜のフィレンツェは霧に包まれて
とても幻想的でした。


まさに語学劣等学生の一寸先は闇状態は
こんな霧に包まれた
自分がどんな成長をこれから遂げられるのか
全く想像も出来ない状態に例えられます。





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私はフランス語もアラビア語も
どちらもずっと「本気で勉強してみたい」
と思っていた言語ですので
勉強を始められたことはとても嬉しく思っています。



しかしこのタイトなカリキュラムで
膨大な知識を毎日ギュウギュウ詰め込まれ
2か国語を同時進行していくのは
かなり無理があるようです。



私の本来の目的は「アラビア語を勉強しにいく」ハズだったのに
第1セメスターはフランス語のテストが5つあったので
アラビア語を全く勉強できずに終わってしまいました。


見事に復習もできずに、冬休みに入った今
やっとアラビア語のアルファベットから
ゆっくり勉強しているところです汗2



でも今回の大学生活は全く焦りを感じていません。
前回の大学生活は、自分自身妊娠中でしたし
医学系で人の生死に関わる数値を扱う真面目な内容であったこと。
それに比べれば語学はある意味道楽です。


私が動詞の活用を間違ったところで
廻りの誰かが死ぬことはありませんしねsei



そして上記のマダムのストレスのように
一番辛い時期は本当に始めたばかりの今なのです。
私は前回の大学生活では2年目の半ばまで
友達もひとりも出来ず、本当に寂しい
辞書がお友達な日々を過ごしました。



しかしですね、全く解らなかった医学用語も
毎日毎日ガムシャラに辞書を引きながら文献を読んだ結果
3年目には辞書が要らなくなっていたんですよ。
後に大切な友達も沢山出来ました。


この経験が今私の前に立ちこめる霧を
一瞬で吹き飛ばしてくれているのです。


今は無謀に思えるこの時期を
ストレスとして捉えず
楽しみながら乗り切ることで
3年後に今からは想像も出来ない何かを手にしていることを夢見てハート