ガチモンのお馬鹿だ。
既出の通りに11月20日に記入され、11月25日に某所にあるネットカフェ自遊空○から封筒にて通達があった件で。
1週間以内に本店にてお支払い下さいとの事、もし支払いの見込みがつかない場合には法的措置をとる。
そう書かれていた為、仕事帰りに近いから行ってみるわと家族に通知。
その際も通りすがりに行き交う老若男女、笑う人も居れば泣いてたり怒っていたり様々だ。
そん中に子供置いて失踪する馬鹿が果たしているのだろうか?
なんて思いながら通る、件の家族のそれぞれの意見に対し俺はやはり姪っ子の手前まだ余地を与えているつもりでいた。
プッツン…オラァッ!!(PS1ジョジョスタープラチナ風に)
の様な事象があるなら流石の俺もアウトだ。
コレは姪っ子の為だと、泣いて馬謖を斬る。
そして、向かう前に4600円分を上回る5000円をATMから即おろし、釣り無しで払う気で居た。
お店に迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。とシミュレーションでは出来上っていた。
のだが、それはお店の人の言動で打ち砕かれた。
最初マップを見つつ向かう、とても見にくい。
スマホ買い替えたばかりで設定をしてない!
裏路地を通り繁華街に躍り出る。
雑多に混雑した駅前に居酒屋が賑わっている、こんなトコロ兄が言うには嫌いだと言っていたのだがな。と思いつつマップはこの場所を示す。
キョロキョロ見回してやっと小さな看板を発見、お…ッ!?ここだーーー…。
エレベーターからしか行けないようだ、場所は3階。
コミュ症の俺は緊迫に包まれていたが、姪っ子の為だー…。ふと20世紀少年の遠藤ケンヂにでもなったのかと言うような面持ちで3階へ上がる。
扉が開くも困惑してしまう、
ここー…無人レジなんだー…。
辺りを見回してまるで脱出ゲームの主人公にでもなったかのように目の前にあるモニター4つを見るに店員を呼ぶという項目がない!
何故なのかー!?
扉付近を見ると何やら爆弾スイッチのような大きいボタンが。
フフフ…ではサラダバー。
そんな感じで速押しする。躊躇など、もはや無用。
デカイモニターから音がして「ただいま店員をお呼びしてます、もう少々お待ち下さい」の文字が。
焦りも何も無かった、伝える事を予めシミュレーションし構築された問いと旨を分かりやすくかつ丁寧に伝えるだけだった。
わりとスムーズな受けごたえをしてくれる店員さんはデカイモニターの右下端のvtuberみたいなlive2Dの様なアバターで映し出され応対してくれた。
vtuberと会話してるよ〜!とはならず、淡々と直ぐに係のものが向かいますのでお待ち下さい。と言われ待つことに。
ああっ無人レジだから逃げやすいのか!と辺りを見ながら監察する、俺は探偵かッ。
とにかく数分待ってやや長いな、と。
すると扉の向こうから女の人が、店員さんだ。
第一声でガチ不倫である事が発覚する
「ヨギ○○さんをご存知ですか?」
!?
いや誰…?
「いえ…存じ上げませんね」
ああ、あの女。やりやがった。
ガチ不倫確定で確変でありんす。
「この方といっしょに来られてまして…そのまま未払いのまま逃げてしまったようです」
どー兄者に説明すりゃ良い!?
ひとまずテンパる前に店の人がほしい内容を確認しなくては。
そう思い「この方といっしょに来ていたんですね?ふーむ」
とりあえず封筒督促状の手紙を見せ、身分を証明するマイナンバーカードを提示し家族の者である事を先に伝えた。
単なる店員には全くなんの事か知らなかったモヨウで、苦悶の表情を浮かべながら相槌をうっていた。
兄がもはや関わりたくないアイツは母親じゃねーと正直支払う気はないという状況にあると伝え、今回この請求書がきて流石に店側に迷惑が掛かってる以上はマズイと判断した為払う気では居はしたのだが。
ガチ不倫だぞ?
コレは姪っ子の為を思い、心に鬼を宿す方がヤツが更生に向かう手助けになるだろう。
例えば今回支払いをした場合、ヤツに改心の心が芽生えると思うだろうか?
また図にのって同じ過ちを繰り返すだけだ。
「一度帰って兄と話して判断してみます、電話番号教えて頂けますか?」
と伝え、完璧な対応に勤しんでくれる。
「お店にご迷惑をお掛けして大変申し訳ありません」
と伝え、その場をあとにした。
マジで何やっとんねん!
そーツッコむが、激ヤバ女で草も生えなかった。
後日、店長に電話をかけてみた。
店長はお話はうちの店員から伺っております、失踪していて今回この督促状が送られてる状態なんですよね?
と事態を把握していたようだ、話が早くて助かった。
いずれもネカフェという場において家がない人がよく利用するので今回の様な件はいくつもあるのですよと。
以前通報した際に8時間も拘束されて正直店を回せなくなった状況があったと、だからそれ以後事を荒立てるのを辞め便箋にて督促状として事前に身分証明に書かれてある住所に送らせて貰ったという形だと仰る。
全然ご家族の方に代わりに支払ってほしいとかでは無いので、そこは安心してほしいとの事。
再度うちの馬鹿兄嫁がお店にご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんと伝え、電話を終了した。
もはや誰も手がつけられん!
翌日姪っ子と買い物に、姪っ子もまだまだ幼い。
お菓子を見てしまえばブルーハーツになってしまうだろう。
…!
コレだ。
おろしたお金が手元に十分余っていた、娘に還元だー!
前から欲しがってたスイッチを押すとベルが鳴るお菓子の入ったオモチャを購入。
馬鹿嫁の自首を望む!
連想するは兄嫁の顔がキツネなので裸でマツケンサンバならぬおキツネカーニバルと替えた曲で変な踊りで躍り出る兄嫁の姿。
あー今日もおキツネカーニバル踊っとんなあ。って日々です