近頃出したエフ-スタイルのメールマガジンに、四月こそ「コブ上達」絶好の時と書かせていただきました。わたしだけでなく、他にもたくさんのスキーヤーが「春こそコブの上達時期」と発言しています。
正直に言うと、これは半分だけ正しく、半分は正しくありません。
コブが柔らかくなれば滑りやすいのは事実。でも、柔らかくなった分だけ、コブは深く、かつ切り立ってきます。
ですから正確に言うと、こうなります。
* コブの上級者にとって、春のコブは絶好のトレーニング場。
* コブが大の苦手のスキーヤーにとって、春コブはやっぱり難しい。
春コブでもっとも上達が期待できるのは、バンクターンはできるけれど、ダイレクトラインに入れない上級スキーヤーでしょう。
バンクであればけっこうな急斜面のコブでも下りられる人なら、良い指導者につけば、すぐにダイレクトラインを滑ることができるようになります。
もちろん、春の柔らかい雪を考えていますので、急激に気温の落ちた春の凍結コブは想定外です。春であっても、朝冷えて気温が零下となり凍り付いたコブなら、できるだけ避けることが安全です。どうしても滑りたいなら、しっかりとデラパージュを入れ、凍ったスキーのシュプールなどを削ってからにしましょう。
コブの上達だけでなく、何事も上達への近道は、「成功体験を積み重ねること」です。
失敗を積み重ねると、だいたい悪い癖が付きますし、トラウマにもなり、その目標自体を嫌いになってしまうこともあります。
できるだけ楽しんでウキウキ、ワクワクを積み重ねて上達しましょう。
コブを滑れないのは、滑り方を知らないからです。あなたの合ったコブの滑り方が必ずありますから。
ただし、ダイレクトラインを滑りたいのなら、ある程度の筋力や瞬発力が必要となります。
技術さえあれば難しいコブでもクリアできるバンクターン、おおよそのコブならやり方を知るだけでクリアできるスライドターンと違って、ダイレクトラインはやはり、ある意味アスリートのためのテクニックです。
肉体改造から積み重ねて、ぜひ実現させましょう。
年齢や今の技術は関係なく、一歩一歩歩んだなら、必ず誰でも手に入れることができます。
まだまだコブが苦手で、うまく滑れない方なら、できるだけ雪質の良いハイシーズンを選び、浅くて大きなコブからスタートしたいものです。浅くて大きくて丸いコブなら、すぐに滑れるようになります。そこからスタートして、少しずつ難しいコブに挑戦していきましょう。
ちなみにエフ-スタイルスクールは、白馬五竜の営業最終日まで開校して、みなさまのお越しをお待ちしております。
