ヤマトHDは国内宅配便の大手で、宅配便のシェアは4割くらいを占めています。ネット通販市場はますます拡大していく中で、業績拡大していくだろうとみています。

 最近はどういう原因かがよくわかりませんが、株価は下落傾向にはなっています。今日の終値ベースでは、1146円でPBR1.04くらいです。最近五年(05-09年)の1株あたり利益は74円、-53円(土地評価損計上)、75円、79円、57円とリーマンショックに関わらず、ちゃんと黒字を確保してきた企業です。しかも内需型企業として、円高の悪い影響は受けないです。原油高の影響は受けますが、逆に円高はプラスに働きます。配当は年22円で、それほど高いものではありませんが、基調としては増加してきています。自己資本率は50%以上です。さらにシンガポールと中国での事業展開はこれから拡大していくだろうとみています。

 最近の下げはちょうどよい仕入機会ではないでしょうか。すぐに値上がりして利益出すとは考えないで、安定して、市場の拡大に伴って発展していく企業として認識していただければ、よい投資先とは考えます。


3月といえば殆どの企業の配当権利確定月です。月というより、3月25日までに現物として保有していれば、3月決算企業の配当権利が確定されます。

リーマンショックのおかげで、金融危機下で業績の変化があまりなく、資金市場規模縮小の影響で、株価が一緒にさがってきた企業に注目したいです。金融危機下で業績の変化があまりなく引き続き黒字を出し、減配をしない企業は株価の下落を受け、配当利回りはかなり上昇してきています。

まず、武田薬品工業に注目したいです。最近5年間の1株利益は313円、353円、386円、419円、289(米国企業買収による暖簾代償却の影響)です。年間配当180円で、今現在の株価は4000円付近で、配当利回4.5%です。将来の主力薬特許切れの心配があっても、赤字に陥る心配は無いと考えます。さらに、豊富な資金力で持って、次なる主力薬の育成に成功するでしょう。

 次に、NTTドコモに注目しています。最近5年間の1株利益は15771円、13491円、10396円、11391円、11172円です。年間配当5200円で、今現在の株価は140000円付近で、配当利回3.7%です。景気に左右されなく、自動引落による通話料の現金収入が入り、キャッシューリッチな企業です。ついでに、NTTドコモの親会社のNTTにも触れたいです。利回りこそ、NTTドコモほどではありませんが、増配の期待はかなり大きいので、配当取りと値上がりの両方を狙ってもよろしいと考えます。

 3番目に、東京電力に注目したいです。代表的な配当株です。最近5年間の1株利益は167円、229円、221円、-111円(原発の問題による)、-62.7円(同前)です。年間配当60円で、現在の株価は2400円前後、利回は2.5%です。二期赤字が続きましたが、公益性が高い企業で、原発の問題も解決されたようで、利益の回復は確実ですので、利益の回復に伴い、配当増額も期待できそうです。ただ、二酸化炭素削減の流れの中では、どのくらい将来の業績に影響を与えるのかは見極めたいところです。

 リーマンショックの金融市場暴落は90年代以降、株投資をスタートした私にとって未曾有の体験でした。いままでの投資尺度はまったく適用しなくて、その故、損切もできない状態で、大きな損失を覆ってしまいました。一時失敗を認めて株式投資から完全に撤退しようとも思いましたが、どこで転んでどこで立ち直って再挑戦する性格から苦痛を乗り越え、リーマンの体験を経験にし、株投資の世界で成長していきたいと考えました。その結果、2009年に危機管理を強化して、40%前後の運用成績をあげました。

 人生と同様、株投資も山があり、谷があります。平常心で対処しなければなりません。

 さて、今年はリーマンの経験を生かし、危機中でも黒字が上げられる企業を中心に投資していきたいと思います。ブログを通じ、同じ考え方をお持ちの投資者たちと情報交換ができたらいいなと思います。