アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

2005年から2009年までの4年間、常夏のマレーシアで暮らしていました。2年過ぎた今でも、日本食は「ハレ」の料理でちょっぴりよそよそしく、アジア飯のほうが「ケ=日常」のご飯で、ホッとします。私にとっての食とは、味わいながら、みんなとつながることです。


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(写真を提供して下さった方、Terima kashi)

2月4日(土)、11日(土)の2週にわたり、八丁堀のマレーシア料理店・マレーカンポンで、マレーシアごはんの会のイベントを開催しました。

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今回のテーマは中国正月。人口の約25%を華人が占めるマレーシアでは、中国にルーツのあるお祭りも国の大切なイベントになっています。仲間との絆を深め、祖先のルーツにつながるお祭りは、中国本土よりもマレーシアのほうが色濃く残っているとか。たとえば、中国系マレーシア人の歌手は、この時期になると中国正月をテーマにした曲を次々に発売。その数、20~30アルバム!ベストセラーになると、なんと30万部も売れるんですって。これは中国本土には無いマレーシア独特の文化。祖国から遠く離れた場所に住むからこそ、故郷の文化を大切にしているのかもしれませんね。

今回、中国正月の時期にリリースされた音楽PVをタンさんがマレーシアから送ってくれました!しゃんしゃん、リンリンと音楽が流れ、ここはまるでマレーシア♪

さて、イベントの開始宣言、乾杯です。マレーカンポンの店主である中国系マレーシア人のチャーさんが音頭をとり、ヤムセンです!

ヤムセンとは、漢字で“飲勝”と書き、中国系マレーシア人定番の乾杯。ヤーーーーーーーーーーーーーーーーと伸ばし、息が切れそうになったら、ムセン!と言いながら乾杯します。

「今年一年の健康と幸せを祈って」とチャーさん(写真左)
アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき


ヤーーーーーーーー
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ヤーーーーーーーー
アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき


ムセン!
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そして次に、中国正月でしか食べられない料理、イーサンをいただきます。イーサンは、マレーシア、シンガポールで生まれた特製のお祝い料理。漢字で魚生と書き、生の魚、つまり刺身がのっている料理です。マレーカンポンさんが作ってくれたのは、分厚いスモークサーモンがのった超豪華版。大根、ニンジン、揚げた山芋、ワンタンの皮など甘酸っぱいプラムソースであえて食べます。このあえ方がポイント。食べる人が、自分たちのテーブルの上で混ぜ混ぜするのです。なるべく高く持ち上げて、願いごとを叫びながら落とす。その繰り返し。

これがイーサン。マレーシアのよりおいしかった!と大評判。スモークサーモンの質で勝ったね!左奥の皿は、揚げた餃子の皮。砕いたピーナッツの食感もいいんです。

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みんな立って、箸を持ち、よーいスタート! イーサンは高く持ち上げて、混ぜるのが縁起がいいんです。理由は、「成績が上がる」「昇進する」などの意味から。

今年こそは彼氏ゲットー!
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仕事が順調にー!
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混ぜて混ぜて!
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テーブルの上が汚れても気にしな~い。むしろ汚れるのが正しい。
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次々に料理の登場です。こちらはチキンレンダンとココナツライスボール。ピリッとチリをきかせた鶏肉とココナツミルクで炊いたご飯がよくあいます。
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中国漢方でじっくり煮込んだチクテー。鶏肉がほろほろにやわらかく、醤油風味のスープはごぐごく飲める優しい味。鶏にチリ醤油をつければまた絶品。
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野菜は2品。サンバルで炒めたもやしとエビ料理。
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そしてシメは世界のグルメランキング7位に選ばれたペナンアッサムラクサ!
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パクパク食べ、ぐびぐび飲み、初めて会う人同士も話が弾みます。

今回もたくさんの方が参加して下さいましたが、なかでも盛り上げてくれたのは、4日に参加してくれたマレーシア人の歌手、アイズディーンさん!はにかみつつ、写真を一緒にとってもらった女性陣。
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アイズディーンさんは、2010年の3月3日、アルバム『Hadiah ~The First Step~』でメジャー・デビュー。マレーシア人が、日本で邦楽アーティストとしてのデビューは、彼が初!という快挙を成し遂げた人。R&Bの曲を、大人っぽいセクシーな声で歌っています。

そんなアイズディーンさんに、ちょっと歌って~!なんて無茶ぶりし、照れながらも快く歌ってくださったアイズディーンさん。ホント、てりまかし(ありがとう)。

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ほかにも、☆イーサン初体験を楽しんでくれたマレーシア人、☆マレーシアでプロポーズされた女性、☆南インド舞踊にハマっているご夫婦、☆越冬が辛くてマレーシアに帰りたいとしんみりしている人々、☆初マレーシア体験を楽しんでくださった人、☆iphoeの操作画面文字をマレー語にして混乱したと告白して下さった人、☆伴侶がマレーシア人、☆パノーラのファン、☆マレー語留学者、☆カレーの有名ブロガー、☆もとマレーシア在住者、まで、もういろいろ。東京に出現したマレーシアそのものの空気感にひたり、おいしい料理に舌鼓をうち、とにかく盛り上がった2日間でした。

マレーシアのお菓子もとってもおいしくて。
Kちゃんが差し入れしてくれた甘いイポーコーヒーでほっと一息もしましたね。

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最後には、今年1年の運試し!クジを引いてもらい、アンパオ(中国正月にもらえるお年玉)を贈呈。1位の方には、マレーカンポンさんのお食事券が当たりました~!ちなみにこのアンパオ、本物のマレーシアで使われているお年玉袋。マレーシア人のタンさんがDVDとともに、このイベントのために送ってくれました。タンさん、テリマカシ~! Mr.Tan Terima kashi!

これがアンパオ。漢字の賀年。

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おめでとう!

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日本ではめずらしい料理を味わい、新しい出会いを楽しむ。ほかほかに温かくて、隣の人となんだか話したくなってしまうオープンな空間。この空気感は、多民族国家であるマレーシアという国の特徴。そんな雰囲気をこのイベントで味わって頂けたら幸いです。

ちょっと話は飛びますが、最近、落ち込むと、こんなふうに考えます。「マレーシア人だったら、どう思うだろう?」って。するとそれ以上マイナスには絶対にならない。「ま、仕方ない」でにっこりするか、ぷりぷりしながら「ちょっとさぁ~」と文句言って、ハイ、終わり。マレーシアの人って、根明なんですよね。ジメジメさがまったく無い。

マレーシアごはんの会では、これからも、そんなマレーシアの空気感を大切にしていきます。一度来たら、ハマりますよ。幹事の私たちがハマっているんですから、間違いありません。次もまた楽しみましょう。
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一日遅れですが、ハッピーバレンタイン♪今年は、なんとチョコをもらっちゃいました。

岩下さん手作りのガトーショコラ。
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ごんたママ手作りのボレクッキー。
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2人とも、どうしてこんなに器用なんでしょ~か!!
食べるのもったいない~~。

でも、これからいただきます。ぼなぺてぃ。
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マレーシアから来た友人からもらったペーストを使ってみた。

Kicap Rempah、ケチャップレンパ。ケチャップは醬油のことで、レンパは野菜などを煮込んだペーストのことらしい。パッケージ通り、チキンを500g、玉ねぎ、水2カップで、作ってみたら、こんな風に。
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食べてみたら、これは、ハヤシライスだ!

ハヤシライスの酸味はトマトですが、これはアッサムジュースをプラス。
マレーシアらしからぬ、西洋の味でした。

ちなみに、後ろに見えている目玉焼きには、サンバルイカンビリスを添えて。サンバルイカンビリスは卵との相性が抜群で、ゆで卵(本当は素揚げしたものがベター。でも素揚げは爆発するので大変)にも乗せたりします。ほかにはキュウリ、白いご飯にもおいしい。

いろんな応用が利くのが、マレーシアらしさです。
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ハニサさんの料理教室で、びっくり仰天!さすが!なことがありました。

それは材料を説明してくれているとき。「今日は人数が多いので、チキンを2羽用意しています」。
ま、ま、まるごとですか!

そうなんです。ハニサさんにとって、チキンは丸ごとが当たり前。インターネットで取り寄せるハラルのチキン。3人のお子さんを持つハニサさんは、いつも1羽単位で注文。

手際よく解体し、
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ガラも一緒にコトコト30分くらい煮ます。すると、鶏のダシがたっぷり出たおいしい、おいしいスープに!香りを重視のこぶみかんの葉は、手でちぎって、最後に入れるのがポイント。
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そしで、出ました!23年前、ハニサさんが日本に来たとき、マレーシアから持参したスパイス用の石臼。かなりの重いです。これで乾煎りしたココナツフレークをつぶし、ほんのり油を出して、しっとりさせる。その状態でレンダンアヤムに加えれば、コクのある香りが出るのです。
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できあがったレンダンアヤムはこちら。お味は、ホント、びっくりするくらい、おいしかった!こんなにおいしいレンダン、初めてでした。
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レンダンアヤムには、もち米が合うのです。ターメリックで黄色に色付けをし、パンダンリーフで香りづけ。ココナツミルクと塩を混ぜて、できあがり。黄色はお祝いの意味があり、このナシプルクニン(黄色いもち米)は、結婚式、初潮などお祝いで食べるんですって。
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サンバルイカンビリスも作りました。揚げた煮干しを加える前に、チリと玉ねぎだけの状態で火をいれること40分。じっくりと長い時間をかけて火を通すことが大切で、そうするとまろやかな甘いサンバルになるのです。
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あらためて思うのですが、マレーシア料理はほんっと手がかかっています。

ソースも、ペーストも手作りで、付け合せのごはんにもすべてにひと工夫。ひとつの料理といっても、そこまでに何段階もの仕込み、仕上げがあるのです。たとえば、ナシアヤム(チキンライス)と言っても、チキンを漬け込んで、オーブンで焼いて、ライスはギーで炊いて、ソースもチリを砕くところから手作りするのですから、なんて手が凝っていること!

だからおいしい。丸ごと鶏だからおいしい。
私も今度、一羽解体にチャレンジしてみようかと思ってます。
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2月4日、森美術館で、シンガポールのアーティスト、ホー・ツーニェン(何 子彦)監督のトークショーに行ってきました。

ホー・ツーニェンさんは、絵画、映画、インスタレーション(場所や空間全体を作品として体感させる手法)、演劇などのさまざまな方法で、世界各地で作品を発表するアーティスト。1976年生まれの若手ですが、2011年にヴェネチア・ビエンナーレで展覧会を開催するほどの実力派なのです。

ホーさんのお話を聞き、展示されていた作品を見て、心のなかの日頃使っていない部分が刺激されました。いうならば、心がザワザワする感じ。不快とまではいかないけど、あまり心地よくはない。自分にとっての違和感のような感じ。

芸術って、見るものとの不調和、自分と世界とのズレをカタチにしたものなんですね。それがホーさんの作品を見て、よ~くわかった。

ホーさんの作品は、オーディションの様子をそのまま映画にしたり、巨大なジグソーパズルのピースを持ち帰ってもらって次の年に持って来てもらうプロジェクトを行ったりと、「ドキュメンタリー」の要素を大切にしていると感じました。作品の特徴である素人に出演してもらうことが多い、というのも、そのひとつかと。

また、トークショーの最後に、「外国からさまざまな文化が入ってきては、腐敗する前に遠ざかっていく国、シンガポール。たえず外を向いていて、その風習が自分の作品に影響を与えているのは、アルかもしれない」「日本は、人の立ち位置や文化がレイヤー(重なり合う)になっている。シンガポールはフラット」という2つの言葉が記憶に残りました。レイヤーとフラット、ぴったりの言葉です。

5月にはシンガポール映画祭に作品が上映されるので、見に行ってみようと思っています。

*ホーさんの作品は、森美術館ギャラリー1(六本木ヒルズ森タワー53階)にて、5月27日まで展示中。
http://www.mori.art.museum/contents/mamproject/project016/index.html

*2012年5月12日(土)~20日(日)のSintok シンガポール映画祭では、ホー・ツーニェン監督の『Here』(カ​ンヌ映画祭2009監督週間で上映)が上映される。
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2011年の12月、早稲田大学生ハママリちゃんの「なでしこVOICE」活動報告会にて、「海外で働くこと~世界に根を張る生き方について~」をテーマに講演させてもらいました。

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ハニサさんが作ってくれたマレーシアのお菓子、クエチャラマニスを食べながら、マレーシアで働いて感じたこと、伝えたい思いをシェアしました。

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海外で働くことを目標にしちゃいけない。
目標にすべきことは、どこにいても生きていける自分になること。それは、地球に根を張った生き方なのだと。

ハママリちゃんの作った空間は、とても心地よいものでした。それに、顔の見える人に自分の想いを伝えられる、って素晴らしいことですね。同じ空間で、想いを共有できるという快感。けっこうハマリそうです。

こちらがハママリちゃん、バーディーくん、奈々子ちゃん達が制作しているウェブサイトのなでしこVOICEです。
http://www.nadeshiko-voice.com/

私のインタビュー記事はこちらです。
http://www.nadeshiko-voice.com/interview/oto-furukawa/

これからもずっとなでしこVOICEを応援し続けます☆ 音
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2012年をスタートを祝う、マレーシアごはんの会『テーマは中国正月』のPART1。先週の土曜日、八丁堀のマレーカンポンにて開催しました。マレーシアごはんの会事務局のフミちゃんが描いた、店主チャーさんの笑顔絵がお出迎え~

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今回、サプライズで、マレーシア人の歌手、アイズディーンさんが登場してくれました!この方です!

$アジアご飯、とく<br />にマレーシアご飯、時々つぶやき


アイズディーンさんは、2010年の3月3日、アルバム『Hadiah ~The First Step~』でメジャー・デビュー。マレーシア人が、日本で邦楽アーティストとしてのデビューは、彼が初!という快挙を成し遂げた人。R&Bの曲を、甘い声で歌っています。

日本に暮らして10年という彼。ヨーロッパでの活動も多く、ときどきムショーにマレーシア料理が食べてくなるときがあるのだそう。そんなとき、ふらりと訪れている店が、実はマレーカンポン。アイズディーンさんが夕飯を食べに来たときに、店主のチャーさんが、この「マレーシアごはんの会」に誘ってくれた、というのが、今回の登場のきっかけなのです。

というわけで、おいしいマレーシア料理が食べられる~!とワクワクして登場してくれた、アイズディーンさん。素の笑顔です。

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そして、期待どおり、中国正月のお祝い料理イーサンにはじまり、チキンレンダン、チクテー、野菜料理とうまいもんがたっぷり!

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今回は、アイズディーさん、ハニサさん、アプサさんと3人のマレーシア人が来てくれましたが、みなさん、マレー系なので、中国正月のお祝い料理であるイーサンは、全員が初めて。マレーシア人が日本人と一緒に、初体験のイーサンを楽しんでいました。

そして、お気に入りのチキンレンダンを取りにきたアイズディーさんをつかまえて、写真撮影大会。女性陣、みんな笑顔。いや、男性陣も、めっちゃ笑顔。

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アイズディーンさんの最近の活動は、コンピレーションアルバムに参加したり、Malaysia Achivement Awardにノミネートされています。今後、マレーシアごはんの会のブログ、Webにて、アイズディーさんの活動情報を掲載していきますので、みんなで応援しましょう☆

ちなみにアイズディーンさん、マレーシア料理が恋しくなったら、ぜひ、ごはんの会にお声をかけください。人数が集まれば、いろいろ種類豊富に食べられますよ~。クアラルンプールの話もご一緒に。

マレーシアごはんの会イベントの様子は、今週末のPART2終了後にレポートします。お楽しみに!
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池袋の「マレーチャン」で、サテをつまみにタイガービールを飲んでいたときのこと。オーナーの福沢さんが「音さん、この方、外務大臣賞を受賞している素晴らしい人よ」と紹介してくれたのが、尾池さんでした。

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これは、社団法人日本マレーシア協会が発行する機関誌。表紙に掲載されているのがマレーシアの子供たちが描いた絵で、尾池さんが日本に持ち帰ったものです。尾池さんは、マレーシアの子供たちと日本の子供たちが描いた絵を互いに交換する活動を手がけて、今年で23年。絵を通して、マレーシアと日本の交流を深めている方です。実際にお会いして感じたのは、尾池さんは、自分の信念をカタチにして生きている人だ、ということ。その姿はとても美しくて、話していると、私にもエネルギーが湧いてくる時間でした。

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音:お部屋にマレーシアの凧や国旗が飾られていて、南国のような暖かい雰囲気ですね。さてまずは、尾池さんの活動について教えて下さい。


メイあさかセンター 代表理事
尾池富美子さん
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尾池さん:子供が描いた絵を交換し、マレーシアと日本の交流を行っています。絵を提供してくれる子供たちの対象年齢は、6~18歳(小学校~高校)。小学生どうし、中学生どうしといったように、同じ年代の子供の絵と交換します。絵にテーマは設けていません。学校教育の一貫として描かれた絵が原則で、授業中に描いた絵を学校単位で交換します。交換された絵は、お互いの学校に半年間飾り、その期間が過ぎるとまた新しい絵を交換します。展示済みの絵は、メイあさかセンターで保管し、一般公開のイベントを行うこともあります。


「マレーシアの表現」Lee Chi Hin さん。メイあさかセンターより提供。交換後の絵は描き手に返ってこないので、「上手な絵はコンクールに。その子の才能を伸ばしてあげて下さい」と尾池さん
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音:なぜ、絵による交流なのですか?


尾池さん:絵は、言葉を必要としない会話です。子供の絵なので、自分が見たもの、自分が考えたことが素直に絵に現れていて、お互いの国の文化や習慣が色濃く反映されたものになっています。つまり、絵を見れば、相手の国のことが分かる。また、教育方法の違いや画材・紙など使われている材料の違いを見ることもできます。


「親善」Lee Shun Zhongさん。メイあさかセンターより提供
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音:今まで交換した絵の数は、どれぐらいですか?


尾池さん:年間に約2000点の絵を交換しているので、23年で約4万点になりますね。これらの絵はすべて、輸送ではなく、手渡し。これは私たちの活動のポリシーです。ジャングルのような場所にある学校でも、必ずそこまで出向きます。相手の顔を見て、大切な絵を託し、集めて下さった絵を大切に持ち帰っています。おかげで、私がマレーシアに渡航したのは、合計“サトゥラトス・スンビラン(笑)”(109回)になりました。


「夕餉の時」Khor Hui Gimさん。メイあさかセンターより提供
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音:このプログラムを始めたきっかけは?


尾池さん:夫がマレーシアに単身赴任をしたんです。その頃、家庭の事情で帯同することができず、離れて暮らすのなら、お互いの国を結ぶ活動をしましょう、と話したのが始まりです。偶然に私の子供たちが絵を描くことが好きだったこともあり、友人の先生からアドバイスをもらって、1987年、ペナンにて「絵」による交流がスタートしました。現在は、マレーシアで24か所(学校・図書館)、日本では関東を中心に29校(学校)がこのプログラムに参加しています。


音:子供たちの反応はどうですか?


尾池さん:日本の子供たちは、文化の違う民族がともに平和に暮らしていることに驚きますね。一方、マレーシアの子供たちは、テレビで見る近代的な日本とは違う景色に惹かれるようです。絵を描いてくれた子供たちには、ピンク色の賞状を渡しています。活動23年にもなると、小学生のときに賞状をもらった子が、学校の先生になって絵を指導する立場になっていたり、「子供が日本に留学しているの」と話しかけてくれたお母さんが、ピンク色の賞状の持ち主だったり。こういう出会いはうれしいですね。


メイあさかセンターが発行する「国際友好賞」。
ペナン教育局 局長と在ペナン日本国総領事のサインがある
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音:日本とマレーシアで、子供たちの絵に違いはありますか?


尾池さん:色が違いますね。マレーシアの子供たちが描く絵はカラフルです。ピンクや紫などをたっぷり使います。日本の子供たちの絵は、水彩の具を使った淡い色が多いんですね。きっと、その土地に降り注いでいる光の色が違うのだと思います。といいますのも、以前マレーシアの子供たちを日本に招いて絵を描いてもらったら、日本の子供たちが描くようなファジーな色を使ったんです。なるほど、この色の違いは、文化や風習というより光線の色の違いだな、と。


「食べ物」Wong Hui Enさん。メイあさかセンターより提供
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音:絵の交換の他にも、色々活動をされているんですよね。


尾池さん:ちょうど先日(2012年の1月の半ば)、高校生11名のマレーシア異文化交流ツアーを引率しました。絵を通した交流から一歩進めて、小学生や中学生、学校の先生などを引率し、実際に、お互いの国の文化に触れる活動も行っています。


「この国の様々な民族」Ooi Juo Minさん。メイあさかセンターより提供
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音:尾池さんが23年もの間、この活動を続けていらっしゃるのはなぜ?


尾池さん:国際理解こそが、平和への道です。未来を担う子供たちの教育に国際理解の視点があれば、平和が保たれる。考えてみて。自分の絵が置いてある国とは戦争はしないでしょう。今まで活動していて、戦争について言われることもありました。教科書には無いけど、語りつがれている歴史がある。でも、「尾池さんは、子供たちの絵を交換する活動をしています」と紹介されると、それまで険しい顔だった方が笑顔で握手をしに来てくれる。相手を知ること、理解すること。そこから平和が生まれるんです。生涯教育、ノーマライゼーションをテーマに、これからも活動を続けています。


音:相手を知ることが平和につながる。その言葉、心に沁みました。


メイあさかセンターの事務局メンバー。左より鷹野さん、尾池さん、山田さん。絵を通した交流の活動は、地元新聞などの多くのメディアで報道されている
アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき



特定非営利活動法人メイあさかセンターの公式Webはこちら。


☆メイあさかセンターは、“絵を通じての友好”活動のために、寄付金を募集しています。
3,000円以上の寄付をすると、当Webで紹介しました『絵で見るマレーシアの発展』(A4版・冊子)を贈呈していただけるとのことです。


振込方法、振込先など詳しくは、マレーシアごはんの会・事務局(オト)、このブログの管理人までご連絡ください。
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