こんな深夜にこんばんは。
無料で立ち読みどうですか?
無料で立ち読みどうですか?
漫画が気に入ったら、やっぱり購入してしまいますよね。いいと思いますよ。
世の中には年間600冊以上買って読んでいる人もいるんですもんね。有吉の危ない夜会でしたっけ?ある若手俳優さんがそうだと言っててました。
さて、「七つの大罪」驚く方が多いかもしれませんが、
アニメにもなりこんなに人気漫画のはずなのに、
知らない人は全く知らないと言う事実。
また、知っていても漫画漫画した絵に幼稚さを感じるようで、一瞥の後目もくれなくなってしまう人が
少なからずいるということ。
あの絵が好みではないという人も多いのではないでしょうか?
事実、自分もその1人でありました。
しかし、ひょんなことからアニメでその魅力を知ることができた
と言うことを以前の記事で書きました。
そして、いろいろと考察していくうちに自分が思っていたのとは
違う面が見えてきて、その魅力にとりつかれていったのです。
それは、なんとなく人との出会いとも共通しますよね。
最初いけ好かないやつだと思っていたのに、実は自分の抱いていた印象とは真逆で、後に親友になったという経験ありませんか?
自分は大体がそのパターンです。すぐに、友達になった人よりも絆が強くなったりします。
「七つの大罪」の凄いところは、今までの漫画の王道を躊躇なく継承していると言うこと。それでありながら、飽きが来ない作品に仕上がっている点が、すごいと思うのです。
今時の漫画は編集者や作家たちは日々苦心して、読者の目を引く「新しいストーリー」を考えだそうと、今までの常識を覆すテーマ、例えば「巨人が人を食べる話」とか「人が人を食べる話」とか「人体に寄生した生き物から実は人間こそが恐ろしい生き物であったということを知る話」とか、奇想天外な内容で勝負してきます。だからこそ読者も好奇心にかられ、その話にのめり込んでいく。これはこれでよくそんなこと考えついたと、いつも感心させられます。
しかし「七つの大罪」は前述したとおりその意向を逆行させたもので、文字通り王道のファンタジーです。
散り散りばらばらになった仲間を集めていく話は昔から世界中にあるし、アーサー王伝説や円卓の騎士はすでに作者鈴木氏本人が使った題材でもあります。
それなのになぜ「 七つの大罪 」は面白いのか?
まず真っ先に見てわかるのが、鈴木氏の圧倒的な画力と作画スピードなんです。
絵を見て好みでないと思った自分がこんなことをいうのもおこがましいのですが、
少年ジャンプをはじめ、サンデー、チャンピオン、そして現在のマガジンと、
鈴木氏は週刊少年雑誌で現在刊行されている4誌全てに連載を持ったことがあり、
これは史上初らしいんです。
週刊漫画雑誌はもちろん漫画制作作業に使える時間は七日間だけです。
週刊少年雑誌に連載を持つ作家に寄っては、その作業量からアシスタントが40人という
場合もあります。
さらに、本人はほとんど筆を入れず、アシスタントが9割方描いているケースもあります。
自分の従姉が某有名漫画家のアシスタントで、そのほとんどを従姉が描いていたとういう事実も知っています。
(ストーリーは作者が考えてましたということです。)
しかし、鈴木氏の場合を見てみると、あの描き込みの量でアシスタントは、ちょっとベタ(黒く塗りつぶす作業)と簡単なトーン(スクリーントーンという網掛けのシート)を貼ってくれる奥様ひとりだけということなんですね。それを知って驚かされたわけです。
ということは、あの細かい作画をものすごいスピードで描いているっていうことなんですよね。
なぜそんな驚異的なスピードで描けるのか、
紙面をよく見てみると、ほとんどの線がフリーハンドで描かれています。
まるであの漫画の神様手塚治虫氏のような描き方してるんです。
特に背景の描き込み方が半端ではないです。
「七つの大罪」の注目すべき点は他にもいろいろあるので今後も掘り下げていきたいと思います。
今現在3人の大罪を紹介してきましたね。
なので、詳しくは別の記事に譲ります。
そもそも七つの大罪ってなにかについても以前の記事でお伝えしました。
そしてこの七つの大罪を背負って生きるキャラクターたち。
われわれ人間が誰しもが持つ原罪を背負っている彼らの姿から、
罪は償えるものではなく、享受し背負うものなのかもしれないという哲学的な深いテーマ。
そんな彼らの姿を手を抜かず、綿密な描写で隙なく描いていること、
それが「七つの大罪」の展開がおなじみのストーリーにもかかわらず、
読者の心を掴んでいるのではないでしょうか。
ただし、ストーリーが王道とはいうものの、
ある視点の違いにも気づくのではないでしょうか?
恐らくこの物語を読み始めた頃、正義の「聖騎士」と
悪の「七つの大罪」と決めつけて読み進めていき、
頭がパニック状態になった人もいたと思います。
実はこの「七つの大罪」、王道ストーリーでありがながらも、
正義は国王に仕えメリオダスたちと敵対する「聖騎士」であり、
国王サイドにより「大罪を犯した者達」と判決を下された悪役サイドから見た
メタストーリーでもあるということ。
悪役とされた側のの視点から見た伝説という工夫が凝らされている点。
これも魅力の一つですね。
この記事で興味を持っていただけたら、