楽天全世界株式インデックスファンド(VT)分析第3弾!VTと他の投信の組み合わせ方を見ていきます。

 

 

今回は、楽天全世界株式インデックスファンド(以下、VTと示します)と他の投信との組み合わせ方をみていきたいと思いますビックリマーク

 

VTは米国バンガード社のバンガード・トータル・ワールド・ストックETFのことで、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバー(SBI証券HPより引用)しているETFです。楽天証券がそのETFを楽天全世界株式インデックスファンドとしてつみたてNISAなどで積み立てできるよう投資信託化しました。

 

 

VTを他の投信と組み合わる方法

方法としては、

 

1 債権型投信をプラスする(シンプルな方法)

2. 新興国株式型の投信をプラスする。さらに、中小株型投信もプラスする。 (結構複雑。どちらかというと上級者向け

3 上記12を組み合わせる。

 

の3つです。(ここでは、REITとかコモディティは除きますね。)

 

10年を超える長期投資の場合は債券を組み合わせないで、VT1本で持っているという選択肢もあります(この考えの根拠は過去記事「モーニングスターカンファレンス2018「2018年の展望と投資戦略」に行ってきました☆の3 10年超で積み立てするなら株式型投信で運用してみよう」をご覧ください。)

 

①債券型の投信を組み合わせる

これは、シンプルでスタンダードな方法です。

 

VTが全世界を投資対象とした株式型投信なので、他の株式型投信は買わずに債券型投信とのみ組み合わせます。株式の値幅の動きを抑えたい(より安定的な運用)を目指したい人向けです。

 

モーニングスターETFカンファレンス2017でバンガード社の担当者さんから頂いた資料では、下図のような組み合わせが提示されました。(赤茶がVTで、青色の部分が債券です。)

 

(↓バンガード社資料より)

 

上の例は、同じバンガード社の債券ETF(BND【米国に投資する債券ETF】+BNDX【米国以外全般に投資する債券ETF】)を組み合わせていますが、BNDとBNDXを投信化したものを私は見たことがないので、他の投信で代用します。

 

別にバンガード社のETFで運用されている投信を選ぶ必要はありません。国内債券、先進国債券、新興国債券を自分が許容できるリスクに従って組み入れます。

 

円(左):VT30%+債券70%の安定運用タイプ(10年間このポートフォリオで運用した場合で年率2.1%のリターンを想定)

 

円(中央):VT50%+債券50%のスタンダードタイプ(10年間このポートフォリオで運用した場合で年率3~4%のリターンを想定)

 

円(右):VT70%+債券30%の積極運用タイプ(10年間このポートフォリオで運用した場合で年率5~6%のリターンを想定)

 

※年率については、モーニングスター社の「必要な年率でポートフォリオを組む」を参考にしました。年率の値についてはあくまで目安で、前後しますのでご了承ください。モーニングスター社のサイトでご自分で計算してみてくださいね。)

 

 

個人的にVTを買うとしたらこれが一番シンプルでオススメ。

 

②VTに日本株式や新興国株式の投信をプラスする

VTは全世界を網羅していると言われていますが、このファンドの分析第2弾で見たように、2017年10月時点では投資先は先進国に偏っていました。


前回の分析第2弾でVTの地域別構成比率を見ましたが、2017年の10月末時点で日本も含めた先進国(北米+ヨーロッパ+太平洋諸国)比率は90,4%でした。対する新興国比率は9%台。

上のバンガード社の分類は見にくいので、一般的によく見るシンプルな図を下に用意しました。(数字は小数点を四捨五入してまるめてあります。)

 

 

上図を見て、日本も含めた先進国比率高すぎ!と思う人は、これから高い成長が期待できる新興国比率を上げるために新興国株の投信をプラスします。比率については、下の図(モーニングスター社の朝倉社長の積極運用タイプのポートフォリオ)を参考にしてくださいネ。

 

(下図:モーニングスター社セミナー資料:2018年1月)

 

さらに一歩進んで、中小株の投信をプラスする

VTの大型~小型株の組み入れ割合をみていきましょう。

VTの分類自体は「先進国の大型株」型ですが、大型株だけでなく、中型株、小型株へも投資しています。

大型~小型株の5種類に分類わけされていて、バンガード社の英語の資料によると投資比率は下の図のようになります(2017年12月末)。

 

この比率の根拠なのですが、VTは、FTSEグローバル・オール・キャップ(FTSE Global All Cap)というインデックスに連動するように運用されています。バンガード社のホームページをみてみると、2017年12月31日現在、ほぼ正確にインデックス(ベンチマーク)に連動しています(下表)。

 

さて、上図ですが分類が5つもあって見にくいので便宜上、中型/大型を大型に、中型/小型を中型に入れて簡略化しました↓。(2017年12月末)

 

イメージしやすくなったと思います。

中小株は好景気のときにリターンが高くなる傾向があることから、中小株をもっと入れたい!という方は中小株に投資する投信を好きな比率でプラスすることになります。

 

感想

個人的にこのファンドはほしかったのですが、私は決まった比率で、日本株式、先進国株式、新興国株式を組み入れたかったので、結局つみたてNISAでは購入しませんでした。前回の分析第2弾でも見たように、VTの地域別投資比率は年によってずいぶん変わりますし、他の投信を組み合わせて、一つのポートフォリオを作って管理するのは正直面倒くさいと思ったのが理由です。

 

逆に、自分で組み入れ比率を考えるのは面倒だし、リバランスもしたくない。一任してバンガード社&楽天証券にお任せしたいという人にはピッタリ。投資信託報酬も安いですし、つみたてNISAで長期運用するコア資産として適していると思いました。ものぐさ投資を実現してくれる心強い投信だと思います^^。

 

 

でも、VTを購入しつつ、より高いリターンを目指したい場合は、やはり他の株式型投信をプラスする必要があると思います。つみたてNISA口座では購入できませんが、楽天証券やSBI証券では楽天・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(新興国株式))が購入できますから、バンガードシリーズで統一するのも良いかと思いました。ベンチマークもMSCI エマージング・マーケット・インデックスに連動していて、FTSEシリーズでお揃いなので良いかと思いました。

 

 

一方、MSCI エマージング・マーケット・インデックスはどうかというと、MSCI エマージング・マーケット・インデックスでは韓国が新興国の方に組み入れられているのに対して、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップには韓国が含まれません。VTにすでに韓国が投資先TOP10の国に入っているので、MSCI エマージング・マーケット・インデックス連動型投信を購入すると、韓国が重複してしまうことになります。

 

下図を見るとVTの韓国の組み入れ比率は、組み入れトップ10中1.8%なので、そんなに大きな数字ではありません。どちらのインデックスを選択するにせよ、中国が必ず重複してきます。この場合もVTの中国の組み入れ比率は組み入れトップ10中2,6%なのでそんなに高くありませんので気にする必要はないと思いました。韓国の比率をもう少し上げたいのであればFTSEグローバル・オール・キャップよりもMSCI エマージング・マーケット・インデックス連動型投信の方がよいかもしれません。ややこしいですが。

 

VTの組み入れ国トップ10の比率

(下図:出典:MSCIのホームページhttps://www.msci.com/emerging-markets

MCSIでは韓国は新興国扱いなので留意してくださいね。インデックスによって先進国、新興国の扱いが違ってきます。下図では、韓国比率が15.39%と結構大きいことがわかります。

(2017年現在)

 

 

現在、楽天では4つのバンガードファンドを取り扱っています。バンガードに限らず、ETF1本シリーズ増えてほしいですね。その時にはぜひ購入したいです音譜

 

 

ところで、楽天全世界株式インデックスファンドは、2018年1月13日の「ファンド・オブ・ザ・イヤー2017」で一番に選ばれました。まだ誕生して数か月しかたっていないファンドですが、もともとバンガード社のVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)が人気があったのが大きいと思います。手数料(信託報酬)も0.2396%とかなり安いですし、積み立てで購入できるのはいいですね!

 

 

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