人は親しくなればなるほど自分をさらけ出す。
それは我が儘とも言える。甘えでもある。
結果、嫌なものを目にすることもある。
けど、それは心を許しているから。
そう思うと嬉しく感じる。
笑い、泣き、喜び、怒り。
人はそれらを抑えることを学ぶ。
そして、いつしか本気で笑えなくなる。
本気で怒れなくなる。本気で喜べなくなる。
哀しみの感情だけが肥大化する。
「相手の立場を考慮する」
それは確かに大人にしてみれば当然のことだ。
しかし、それを気にしすぎて、自分を殺してしまっているなら…。
きっと心は泣き叫んでいるに違いない。
そして、いつか行き場のない涙で、ダムが崩壊するだろう。
子供のように感情を表に出す。
それは衝突もある。喧嘩もするだろう。
けど、本音をぶつけられない相手に、どれ程の価値があるだろうか。
気を遣ってばかりでは、心が疲弊するだろう。
だから、本音をぶつければいい。
そこで関係が終わるなら、そこまでの縁だ。
大切にするのと、大切にし過ぎるのは似て非なる。
卑屈になるな。媚びを売るな。自分に正直に生きろ。
けど、相手を敬うことも忘れるな。
「つかず離れずが恋の術」だとしても。
現実から目を背け関係を保つことに、意味があるとは思えない。
互いに本音をぶつけ合っても、翌朝には笑顔で接する。
相手を如何に許容出来るかが本物の愛だ。絆だ。
これは異性に限ったことではない。
本音をぶつけ合える相手は、心友に値する。
そういう相手は、滅多に出てこないだろうから、
本音でぶつかりつつも、大事にした方がいい。
心友は一生の宝だと思うから。