殺し文句 | 酒の友は我が友也

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酒好きで女好きとの評判な筆者が、意外と適当じゃないことを綴るブログ。
きっと何か発見がある。たぶん、本を買うより安上がり。
合い言葉は、『愛だろ?愛』

「“セクシー”と“天才”を検索してみてくれ」
「出たわ」
「私よ」
「お前は女神だ」


※Criminal Minds Season 2 Opening Credits

好きな海外ドラマのひとつである“クリミナル・マインド(Criminal Minds)”
そのシーズン2第5話でのモーガンガルシアのやり取りだ。
相手を落とそうと思って発した言葉ではなく、
単なる褒め言葉としての発言だが…。
なかなか強烈なインパクト。

これは、殺し文句の最上級じゃないかと思う。
殺し文句とは、要するに相手の心をグッと惹きつける言葉。
褒め言葉は褒め言葉だが、その中でも特に相手が有頂天になる言葉。
古い表現だが、“メロメロになる”言葉だ。

普通、殺し文句をより効果的に使う時は、一旦落として角度を付ける。
例えば、欠点を指摘した上で、そこを長所にすり替える。
そうすることで、より鮮明に殺し文句が相手の心に響く。
一番オーソドックスなやり方だが、確実性が高い。
人は誰しも“よき理解者”を求めているものだ。

一方、冒頭部分の殺し文句は、上げて更に上げる。
相手の自尊心を満足させた上でのサプライズを展開する。
まさしく、相手を有頂天にさせる。思わず笑みがこぼれるはずだ。
だが、このパターンは、一見簡単なように思えるが、結構難易度は高い。
上げすぎると嘘臭く聞こえるからだ。

特に疑り深い相手などは、このパターンは引く可能性が高い。
一気に溝が出来る瞬間を体感出来るだろう。
私は過去に何度か経験したことがある。。

まあ、それでも、殺し文句は相手の期待値を超えるのが鉄板。
そこに意外性を加味すれば、相手の心をグッと惹きつけられる。
これは男女関係だけではなく、仕事にも使える。

但し…言葉だけを巧みに操っても効果は薄い。
“メラビアンの法則”を知っている人は多いと思うが、
人が影響を受けるのは、見た目などの視覚情報が55%、
声の高低や話の早さなどの聴覚情報が38%、
話の内容などの言語情報が7%だ。
※通俗心理学としての解釈

いくら男前なことを言っても、
(相手にとっての)見た目や声が伴わないと、その効果は半減する。
下手に言うと、むしろ引かれる可能性すらある。
しかし、日頃言わない人が言うと…。
これはこれで面白いのだが。

[結論]
モーガンだからこその殺し文句と言えるが、
Dr.リードが言ったのなら…衝撃的だったに違いない。
え、解らない?でっすよねー。。