経営者にとって大事なものは? How Google Works | 医療事務会社のサラリーマンのブログ

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医療事務業界(会社の仕事です)や読んだ本、日々気になる出来事について綴ります。
なお、このブログに記載していることは、あくまでわたくし個人の意見であり、会社の意見を反映したものではありません。

How Google Works 
出版社 Grand Central Publishing
著者 Eric Schmidt, Jonathan Rosenberg
出版年 2014/9/23
価格 2,124円(税別)
評価 ★★★★

著者は、
グーグル現会長で前CEOのエリック・シュミットと、
前プロダクト担当シニア・バイスプレジデントのジョナサン・ローゼンバーグ
これ自体は英語版で9月に出版されています
(英語版の場合、初版がいつなのかが分かりにくいので、
初めに出版されたのはもう少し前の可能性もある)
でもそれが10月には既に日本語訳が出ています。
そのことからも随分と注目された著作だというのが分ります。

著者二人はGoogle入社以前にIT業界にはいましたが、Googleという非常に特殊な環境の中で
今までのマネジメント方法が通用しない。
そこで改めてもう一度、これからの時代に求められるマネジメント方法を考えてみた、
というのが本著作の意図といったところでしょうか。

自分が興味深かったのは以下。

■経営者が率直であること
自分たちは確かに今までの起業の枠組みを変えてきた。
でもその一方で自分たちこそこれまでの枠組みにとらわれて
SNSには上手く対応できず、facebookの脅威にさらされている。
そして、やっとGoogle+を展開しているが、それも元々は
経営のトップが必要と思っていたわけではなく、
それ以外の人が危機感を覚えて、展開を始めたことだったこと、
とかが、語られています。

確かに今もSNSの業界ではトップではないけども、
この率直さが人を引き付けている要因の一つでは
無いかと感じました。

■結局“人”
確かに、経営陣が感じたサービス(本にあったのは検索結果)の不具合を
当該サービスの担当でない人が週末休み返上で修正したり、
報酬に結びつかなくても、20%は誰かと仕事とは直接関係の無い事に
取り組んで、それが大きな成長サービスの開発のきっかけとなったり、
徹底的にサービスの“ユーザ志向”が徹底されていて、
「それがどれくらいの利益をもたらすのか?」
よりも
「利用者にとってそれが今よりも有用なサービスとなるのか」
を基準に、サービスの機能の改善が図られている、
というのは、多くの社員が会社の理念に共有して、
それに基づいて行動しているからだと思います。

でもそもそも、なぜそんなことを社員ができるかというと
結局“元々優秀な人を採用しているから”
なんですよね。

だから企業の経営者の最も重要な仕事は
優秀な人を採用すること
優秀な人を見抜く面接技術を身に着ける事
優秀な人が快適に仕事ができる環境を作る事
というのは至極シンプルな感じがします。

本は面白かったですが、実は大事なことは
凄くシンプル、
ということがわかりました。
How Google Works/Grand Central Publishing

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翻訳版も出ています。ショックです。


How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント/日本経済新聞出版社

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