自分が認めてはじめて、「宝」は輝ける | 沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

フランスで6年、東京で4年過ごしたのち、2020年8月に私の故郷(夫と出会った場所)沖縄に来ました。
2011年生まれの息子、2013年生まれの娘がいます。
2020年8月より、沖縄在住。
公立小+おうちフランス語で日仏バイリンガル育成中。

身内的な関係の人に、

人として、素敵だな~、

と思う人がいます。

 

 

 

その人は30代半ばで男性ですが、

長年のチャレンジを経て、

試験に合格し、目指していた

職業に就く事ができました。

 

 

 

大学卒業後に就いた職業は、

運送会社の運転手。

 

 

夜中じゅう荷物を載せて

大型トラックを走らせる。

 

そんな日を普通に何日もこなす

ハードワークだったそう。

 

 

そんな体力的な厳しさ以上に

辛さを感じていたのが、

職場の人間模様だったそう。

 

 

 

業務の合間に

休憩所のような場所で

同じ仕事を担当している

仲間と居合わせると、

 

 

荒々しい言葉で

暴言を吐きつつ、

会社の愚痴や不平不満を

言いまくる人ばかり。

 

 

 

そんな仲間の中で、

なんとなく話を合わせながら、

自分が身を置いている

この環境について、

幻滅していたとか。

 

 

「なんで自分は、

ここに居るんだろう?」

 

 

「このままずっと、不平不満を

口にしながら生きていく人生を

自分は本当に望んでいるのか」

 

 

腹の底から感じる怒りにも似た

感情をいつしかごまかしきれなくなり、

意を決して退職したそうです。

 

 

そこから、5年以上に及ぶ、

長い戦いが始まりました。

 

 

アルバイトで生計を立てながら、

目指す職業に向かって、

勉強を始めました。

 

 

そう簡単に受かるような試験では

ないので、何年も「不合格」に

泣いて過ごしました。

 

 

 

周りの友人は、仕事で昇進し、

結婚し、家族を持ち、どんどん

人生を彩り豊かにしていく一方で、

自分はまだ就職さえまともに

できていない。

 

 

 

精神状態もギリギリのところで

粘り続け、もう本気で後がない、

というところでやっと合格を手にし、

就職に至ったのです。

 

 

 

この話を聞いた時、私は、

ものすごく感動しました。

 

 

 

その人が、今まで以上に

人間的な厚みのある、

魅力あふれる人物として

映るようになりました。

 

 

一本道でスイスイ目標に

たどり着く事もそれはそれで

すごいとは思いますが、

 

色んな山あり谷ありを乗り越え

様々な景色を見てきた人だからこそ

出せる魅力って絶対あると、

私は思っています。

 

 

そういう人は、

「乗り越える力がある人」なので、

その乗り越えてきた過去を思うと、

人としての深みを感じ、

感動と称賛の気持ちで溢れるのです。

 

 

 

でも、彼にとって、その過去は

 

「恥ずかしい過去」

 

のようで、それを思い出すと、

劣等感さえ湧いてくるよう。

 

 

その事実にとても驚くのですが、

同時に、

「その気持ち、分かるよ」

と思う私もいます。

 

 

自分がコンプレックスだと

感じている以上、

そのことをどれだけ

人から褒めてもらっても、

ピンと来ないものです。

 

 

もちろん、その場では

一瞬嬉しくなると思いますが、

本当の意味で、自分の「宝」を

生かすことには繋がりません。

 

 

自分の持っている魅力を

輝かせるものは、

 

人からの言葉でなく、

 

自分のからの承認

 

 

私自身の経験を振り返っても

そう思います。

 

 

私の場合、

中学受験も高校受験も大学受験も

いつも「二番手」にしか入れなかった

という経験から、

 

自分はどんなに頑張っても

「一流」には決して届かない程度の

能力しかない

 

と劣等感を持っている部分が

ありました。

 

 

そうやって自分が自分を

認めきれていないと、

人からの褒め言葉等も、

なかなか素直に受け止められない

ものです。

 

 

色んな学びを重ね、

視野を広げていくうちに、

だんだんと、

 

他人基準の「一流」なんか

どうでもいい。

 

 

一筋縄には行かなかった道を

歩いてきた私だからこそ、

伝えられる事がある

と心から思えるようになってから、

 

 

はじめて、

曲がりくねった道を歩んできた

過去を含めて、

自分をそのまま、認めて、

受け入れられるようになりましたし、

自信を持てるようになりました。

 

 

 

例の「彼」も、

今はまだ自分の手にしている

「宝」の存在にピンと来ていない

けれど、きっとそのうち、

 

 

その魅力に気づいて、

益々人として輝き、

溢れる幸せを手にしていく

ことだろうな、、、と思います。

 

 

私にできる事は、

話をする機会があるたびに、

「気づき」につながりそうな

角度から、「押してみる」だけ。

 

 

 

彼とその周りの幸せを願いつつ、

ソフトプッシュ?(笑)を

続けていきます。

 

 

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