先日の記事の続きです。
読んでない方は是非
こちらからお読みください。
あの3.11の東日本大震災で
海外で大きく取り上げられたのは
地震よりも、津波よりも、犠牲者よりも...
福島の原発事故
でした。
突如巻き起こった元夫や元親戚からの
子供と3人でフランスに帰ってこいコール。
ここっとさんは怒りに震えました。
家族捨てたくせに、
私が日本に帰らざるを得ない
状況を作ったくせに
今更なに？
日本に家族もいて、友達もいて、
子供たちの友達だっているのに・・・！
というわけで、メールが来るたびに
毎回こう返事していました。
毎回使った言葉。
La vie continue au Japon!
La vie とは、命であり、人生であり、
生活とも訳せます。生命の営みです。
そういったものは日本で続いているし、
これからも続くのよ。
当時は
日本＝核の墓場
みたいに思われていましたから。
実際そのリスクはあったんでしょうね...。
そうこうするうちに・・・
フランス人はほぼ全員
フランス政府が出したチャーター便に乗って
帰ってしまいました。
ここっと母の友人は、
ずっと前からベルギー旅行を計画してて
チケットを買ってあったのに、
フランス人を避難させるから
という理由でエアフランスに
席をキャンセルされてしまいました。
・・・そんなことってあるの！？
マジ、むかつきました。
別に日本から逃げて行った
フランス人たちと
知り合いだったわけでも
なんでもないけど
10年間もフランス人と家族として暮らして
フランス人社会で生きてきたのに、
裏切られたような気がしました。
その時の苦い気持ちは
今も消えませんね。
ちなみに・・・
ここっとさんはまさにその時
日仏コンサルティング＆通訳
の会社を立ち上げつつあったのです。
登記が終わったのが3月11日でした。
お客は全部逃げてしまった後でした。
会社立ち上げて即休業です。
開店失業でした・・・
何の保証もなく、どうしようもない。
その会社は結局2017年まで
なんとか続けていましたが、
現在休眠中です。
今思えば出だしから最悪でしたね。
成功するはずなかったのかも。
さて・・・
それから8年が経ち・・・
小さかった子供たちも大きくなり、
ちるピヨも家族に加わりました。
ようやく物事を客観的に
見られるようになり・・・
思います。
考えます。
もし逆の立場で、
フランスに住み続けていたと仮定して、
パリで同じようなことがあった場合
私は日本に逃げたかどうか。
ってね。
あの優しいソフィーと
その子供たちを置いて？
お互いの子供たちを
自分の子供たちと同様に
可愛がっていたのに？
ソフィーについてはこちら
もう4年近く会ってないけど
会ったらどんなに大きくなってても
ぎゅ～っと抱きしめますよ。
大切な大切な子供たちです。
そして大切な大切な友だちです。
・・・考えます。
私はあの人たちを置いて
逃げただろうか。と。
答えは出ませんね。
ただ、確実なのは
もし私が彼らを置いて逃げたとしたら
おそらくとてつもなく後ろめたく恥ずかしく
同じ付き合いを続けることは
できなかっただろうな。
ということです。
全て仮定の話ですけどね。
何はともあれ
あの時の、日本に留まる選択は
絶対正しかったと確信しています。
子供たちは日本ですくすくと育ちました。
優しくいい子たちに育ってくれています。
日本に感謝です。
ここっとさんが日本に帰るちょっと前に
起った不思議なエピソード
愛のぽちプリーズ。
被災地の一日も早い復興を
お祈りしています。
ここっとさんのROOMです
