最初は何を尋ねられているのか

よくわからなかった.....

 

フランス語はよく聞き取れたし

質問の単語も普通の単語で

質問の意味はわかった。

 

簡単に言えば、

フランス人のお客様はこう言っていた

 

「彼は何をしているんだ?」

 

”彼”は、電車の運転手さんのことだった。

 

その彼のいたって普通の様子に、

何をきかれているのか

わからなかったのは私の方だ

 

なんどか聞き直して、ようやく

意味がつながった。

 

電車の運転手さんは、

駅に止まるごとに窓を開けて

ホームを確認しているのだった。

 

安全確認のために

運転手さんが必ずされる作業で

日本人からすれば

なに?ってなんともおもわない。

 

私も

「安全確認をしているんですよ」と

普通に答えた.....

 

でも、フランス人というか、

ヨーロッパ人からすれば、

いや、もしかしてアメリカ人にとっても

不思議なことなのかもしれない。

 

つまり、運転手さんなのに

 

”運転以外の仕事もやっている!”

 

っていうことに一同驚き、

「すごい!すごい!すばらしい!」と

口々に賞賛の嵐。

 

マイクで流したいくらいだった!!

 

運転手なので、

安全確認は、むしろ運転手以外の人が

やるべきことなのだ。

 

もちろん、新幹線のような特殊な列車では

こうはいかない....

たまたま各駅停車だったので、安全確認を

なさっていたのだろう。

 

もちろん、ホームには駅員さんがいて

安全確認をしているのだが、それなのに

運転手も確認をすることに、なおのこと

感動されたらしい

 

ヨーロッパでは絶対にしない!

 

らしい....

 

日本人の仕事はシナプスが長い

運転以外の仕事と言えばそうだけど

運転の仕事の範疇と言えば、

 

いえなくはない....

 

こういうとき、答えに困ってしまう...

当たり前と思っているから、

なおのこと、

どう答えたらいいかわからない....

 

ほかのアジアの国はどうなのかな

台湾や韓国はどうなのか....

残念ながら知らないので比べられない....

 

ただ、日本の社会はどこでも、

こうやって長いシナプスを互いに伸ばして

蜘蛛の巣を作り、がっちりと

結ばれているような印象がある....

 

だからこそ、うまく機能していると

思うし、そうしようとしない者は

蜘蛛の巣から弾かれてしまい

社会人として

不適合と判断されてしまいかねない。

 

こういう違いは、

宗教の違いと同じくらいのレベルで

決して埋められないし、

理解もされないのかも、とこの頃

つくづく思う。

 

 

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 いいなあ~ラブラブ 

 末永くお幸せに!