4月の中頃、まだ桜がちらちら残っていたころ、
こちらの疲れもピークに達していた。
足をひきずるようにして歩いていたのを
なんとかわからないように無理に笑顔を
作って歩いている感じか....
そんな時、２歳半と５歳の男の子と
女の子の子供さん二人を連れたご夫婦と
大阪を周ることになった
大阪は道頓堀やら大阪城はあっても、
特に大きな目玉的な観光地は少ない。
あべのハルカスという日本で２番目に高い
大阪の天王寺にあるビルは確かに見所では
あっても、特に案内人がいなくも行ける
頂上までは６０階だが、一人1800円もして
しかもお客さんと一緒でも案内人も
支払わなければならない。
確かに、だれでも来た人は有料だ、という
論理もわからなくはない。
でも、やっぱりあんまり行きたくない。
高いところは恐ろしいし.....
おしりがむずむずする....
それにお客さんが私の分も支払って一緒に
行こうといってくれることもあって、
それも申し訳ないのだ
とにかく、その二人の子供さん、
怖いもの知らずで、どうにもおとなしく
バギーに乗ってる感じではぜんぜんない
私もず～っと昔にフランスでベビーシッターを
した頃の思い出がよみがえってきた
ママはすでに疲労困憊の様子で
もちろん、私も力がでない。
パパだけ奮闘していた感じ....
大阪城付近にいくと、ちょうど
大阪城の近くにある公園に出た。
（意図せず、まったくの偶然だったが、
よかった～！！と心で思う）
二人の子供はまるでお猿さんのように
一斉に遊具に飛び移り、
もうはしゃぐはしゃぐ、目の前のことを
目いっぱい楽しむ姿ってすごい！
あんな風に目の前のことを楽しめると
人生が楽しいだろうなあ、と思う。
それに二人とも怖いものしらず！
とりあえず結構高い滑り台からも
恐れずに滑り降りてくる。。。
パパが大活躍。
ほっと胸をなでおろす私.....
もう、滑り台の相手ができないくらい
疲れていた....しかも暑い...
ひとしきり遊具で遊んだ後、ようやく
大阪城に向かう。
お堀の橋を渡るとようやく
大阪城の入り口につながる城門に
到着する。
その城門のあたりには石垣が積まれてあって
そこまで登ると、石垣から街が眺められる。
二人の子供にとっては絶好のチャンス！
二人とも石垣を登ろうと走っていった。
パパももちろん二人の後を追っていった。
当然だ、石垣ひとつでも結構高くて
そこから落ちでもしたら
とんでもないことになる...
でも....
何を思ったのか、私も子供たちの後を
追わねば！
と、思ったのだ.....
一段目の石垣をなんとか上った。
一段が無茶高い。
そこでやめとけばよかったのに、
２段目の石垣に挑戦した。
登れた！しめた！
３段目も行ける！と
３段目に足を掛けた、ところが
掛けた足に踏ん張りがきかなかった....
え！と思ったが最後、
三段目にかけた足が宙に浮いてしまった。
まるで
歌舞伎の役者さんが片足を浮かせて
トントンと飛びながら前に進む姿と言えば
分かってもらえるだろうか。
そんな格好になって、踏ん張りもきかないので
石垣の三段目から二段目、二段目から地面の順に
歌舞伎の役者さんよろしく、トントンと
落ちていった
しかも最後は
ど～～～～ん、と
おもいっきりお尻から地面に落ちた
なんか漫談みたいな落ち方だったのは
自分でもよくわかった
お客さんにみられていないことを願ったが
一番に駆け寄ってくれたのはママだった
ものすごくびっくりした顔で
大丈夫か！
と......
は、はい！
というと、もう一人別の外国人のご婦人が
やっぱり血相を変えて
大丈夫なの！と
駆け寄ってきてくれた
（ああ～もう。。。）
あ、ありがとうございます！
あの歌舞伎役者の姿で落ちたところを
見られたのかと思うと、
むちゃくちゃ恥ずかしい
まともに二人の顔をみられない。
しかも私って、その日に限ってワンピースだったのだ
（なんでワンピースやねん.....）
二人の子供とパパには見られなかったようで
普通に石垣をのぼっていた。
少しホッとした。
”大丈夫です”と答えたけど、
ほんとはお尻がものすごく痛い。
（そりゃそうだ！思いっきり落ちたんだから）
でもお尻ってすごい！
ものすごいクッション効果がある
ほんの少し違っていたら
大腿骨を骨折してたかもしれない
もう、ほんまにほんまに疲れた時は
無理したらあかん.....
これが、今年、大阪城での一番の思い出です。
↓京都の鴨川です。
名物のテラス席ができていました。
夏はもうすぐです。
