Cathedral / Forest of Equilibrium

 

1991年12月にリリースされたカテドラルの1stアルバムです。

邦題は「この森の静寂の中で」。

 

UKでのリリースは1991年12月、USでのリリースは1992年2月でした。

プログレな人たちの中でカテドラルといえばアメリカのクリムゾン的なバンドを指しますが、

こちらは、そのカテドラルに比べると随分とメジャーなイギリスのバンドです。

 

 ナパーム・デスのリー・ドリアンを中心に結成されたバンド。

史上最も遅く粘っこく重いリフが特徴のドゥーム・メタルの旗手なのでありました。

 

 ドゥーム・メタルの教祖様はサバスだそうですが、

ドゥームっていう言葉を聴くと、私が一番に頭に浮かぶのはこのアルバムです。

 

もう、他はないって感じ!

本来ロック・ミュージックの持つ音の質量がいったいどれほどのものかを体感できる

超々ヘヴィーな楽曲の数々。

「リー・ドリアン・・・スクリームス」とのクレジット(ボーカルではなく・・・)が、

端的にこのアルバムの凄まじさを物語っているといえるように思います。

 

YUIMETALさんとMOAMETAKさんもスクリームですが

こちらは怖さハンパないお声です!

 

 全7曲、

1曲目は11分、5曲目と終曲は9分

という演奏時間だけを見ても期待が膨らみます。

 

まず、冒頭、メランコリックなクラシックギターの演奏で幕開け、

幽玄なフルートの調べとともに心地よい僅かの時間が過ぎた途端に、

ノイズの闇の帳が張り巡らされ、

それに押し込められるように、カテドラルの世界が始まります。

 

このあたりは、BABYMETALにも脈々と受け継がれている演出ですね!

 

 兎に角、延々と繰り広げられる重く粘っこい演奏。

最後の最後にようやくオルガンの調べに導かれて最後の審判が下されてアルバムは終了・・・

そこにはただ虚空が残るのみ・・・といった後味が心地よ過ぎます。

 

曲目の邦題もなかなかいかしています。

1曲目から順に、「弔儀」、「黒き涙に溺れて」、「蛇眼」、

「生贄」、「静謐」、「最後の願い」、「苦しみに耐え、幸福に至る」。

世界観がみて取れますよね!

 

 このアルバムは、ジャズやシンフォなどの技巧を極めたロックと

対極に位置する作品といえるのではないかと思うのです。

他方で、重~い演奏の中で、

それなりに、小ざかしく、よ~く聴くといろんなことをやっています。

そうした意味では、

プログレ・ファンやテクニカル・メタル・ファンへの訴求度も

かなりありるのではないかと思います。

 

 というわけで、是非、皆さん、この唯一無二の音、

一度、聞いてみてくださいませ(^^)