今回の台風による豪雨によって多くの自宅が浸水したわけだが、一軒家だけでなくタワーマンションでも水害による被害は甚大だった。

自宅の被害は免れたものの、タワーマンションの生命線とも言える電源設備、ポンプ設備、その他生活に欠かせないエレベーター設備などが全て使えなくなり、ほぼマンションに篭城せざるを得ない状況になったことは当然の結果だった。

そもそも電源設備やポンプシステム、浄化槽などはマンションの地下に集中しているからそこに水が流れ込めば使い物にならないことは分かっていたはずだ。駐車場も地下に設置しているから洪水になる前に地上に移さないと水没してしまうのは当たり前だ。

タワーマンションの1階部分が浸水しただけで、2階から30階くらいまでの世帯が全て機能不全になるのだから水害を甘く見てはいけない。

バカな奴ほど高い所に登りたがるというのは本当だったんだなと思ったよ。

 

マンションの購入を検討している人から相談を受けることもありますが、「タワーマンションはやめたほうがいい」とアドバイスしてもそれを聞き入れずに買う人は多い。

 

東日本大震災でも私の知り合いでタワーマンションに住んでいる人がえらい目に遭ったお話をしたいと思います。

地上20階以上だと思うが、その最上階に近いマンションを購入したわけだが、地震発生時に自宅にいた奥さんは大変怖い思いをしたそうだ。

マンションは免震構造だから地震の揺れを逆に揺らすことで建物を守るわけだが、その揺れがハンパなかったらしい。身体も家具類も部屋の壁から壁へ激しく横移動し、死ぬ思いをしたらしい。

当然停電によりエレベーターは使用不能になり、水道や電化製品も全部使えない状態になった。

エレベーターが使えないので30階近い階数を昇り降りするという地獄が待ち受けていた。余震も続いていたのでそのたびに部屋は大揺れになるので怖くて堪らず仙台にある両親の実家(一軒家)に避難したそうだ。

奥さんはタワーマンションはコリゴリと言っているようだが、ローンで買った以上今後も住まないといけないし、売りたくても売れないと嘆いている。

 

いくら眺めが良くてもいったん災害が発生すればデメリットしかないタワーマンションを買う必要性は全くない。

幸い前記の奥さんは実家に避難できたから良かったが、近くに親戚がいない人は毎日せっせと何十階も上にある部屋と地上を往復させられると思うと普通の人なら発狂するだろう。

人一人ならまだいいが、飲料水が入った重いタンクを背負って歩くとなるとほぼ年寄りは無理だし、若い人でも3日が限界だろう。

タワーマンションのライフラインの喪失は一気に地獄へ突き落とされることが分かったと思う。それでも買うバカはいるのだから、あとは自己責任としか言いようがない。

 

でもバカはバカなりに考えるんだな。

デリバリーやアマゾンを利用したりして何とか自宅まで自分の力を活用することなく物資を手に入れようとする。

宅配業者もこんなバカの要求に応える必要はないと思う。

配達拒否でいい。「自分で取りに来い!」と言ってやれ。

 

あれほど直ちに命を守る行動を取れと警告されているのにもかかわらず、何もせずにのほほんとしていた人間は保護に値しない。

タワーマンションの住人り、河川付近に住んでいる人でも早めの避難をせずに死んだ人には同情しない。

「うちだけは大丈夫」は災害では通用しないことをもう一度認識すべきだ。