2019年の市場のデータが出そろったところで、2019年がどのような年であったのかふり返ってみたい。筆者は、毎月、日本株式、米国株式、ドイツ株式、中国株式、海外債券、日本債券、米国REIT(不動産投資信託)、日本REIT、商品の9つの資産クラスの代表的な指数について騰落率を比較している。

2019年騰落率がよかった順に並べ替えると、(1)米国株式(2)米国REIT(3)ドイツ株式(4)日本REIT(5)中国株式(6)日本株式(7)商品(8)海外債券(9)日本債券となる。もっとも騰落率の低かった日本債券であっても、マイナスの騰落率になっているわけではない。日本債券の年間の騰落率は1.6%。銀行預金と比べると圧倒的に高い。つまり、2019年は投資家にとって理想の1年であった。

1年前、2018年に戻ってみよう。同じように、騰落率の高かった順に資産クラスを並べ替えてみると、(1)日本REIT(2)日本債券(3)米国REIT(4)海外債券(5)米国株式(6)商品(7)日本株式(8)ドイツ株式(9)中国株式となる。ちなみに、この年の第3位の米国REITの年間騰落率は△6.9%である。資産クラスでみると、わずかに、上位2つの日本REITと日本債券のみがプラスの騰落率になっている。2018年、投資家は投資信託などに投資するのではなかったと後悔し、銀行にお金を預けておくべきだったと感じたであろう。

ここまでの話を理解しているだけでも、“分散投資の大切さ”は理解できる。どの資産クラスが良いパフォーマンスを挙げるのかわからないのであれば、分散投資をしておこうということになる。

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この記事は、「週刊インシュアランス」に掲載したものを、出版社の許可を得て転載したものです。