外貨建て保険の運用とリスク

外貨建て保険の外貨は何をイメージするだろう。以前であれば、利回りの高い豪ドル(オーストラリアドル)であったが、豪ドルの利回りが下がるにしたがって、人気は米ドルにシフトしてきた。なんといっても、米ドルは基軸通貨。価値が下落しないという安心感がある。

さて、米ドル建ての終身保険や年金保険の保険料はどのように運用されるであろう。米ドル建ての保険であるから、保険金額は米ドルで決められている。そして、保険料は、円入金特約のようなものがついていたとしても最終的には米ドルに換金される。米ドルで集められた保険料を、米ドルで運用することになる。集められた保険料をどのように運用するのかは保険会社に任されている。保険会社は、米ドル建てで決められた保険金額を払うことができるように運用を行う。運用を行うときの予想される利回りが、“予定利率”である。毎月、予定利率を変更するタイプもある。こちらは、“積立利率”といわれる。ただし、積立利率には、この水準の利回りを下回りませんという保証水準がついている。保険会社は、予定利率や保証した利回りを下回らないように運用を行う。保険会社はリスクの小さな運用を行いたい。そこで、運用先は米国債が中心となる。

米国債の利回り(イールド)が、日本国債のそれより高いので外貨建て保険は、(消費者の眼に)魅力に映る。この利回りは、現在の市場環境の中でついている債券の価格から逆算したものである。市場環境が変われば利回りも変わる。信用力の高い国債といえども債券。債券の価格は、債券市場の売買の中で日々変動している。さらに、米ドル建ての資産を日本円で評価するには為替が存在する。もちろん、為替も日々変動している

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この記事は、週刊インシュアランス生保版に掲載されたものです。