※数年前のことを綴っています。

 

 

前回の続き。

 

息子に

「ママが気付いてあげなくて

 ごめんなさい。」

 

というお詫びの気持ちを

伝えてから

 

息子が

赤ちゃん返りを始めた。

(息子は当時8~9歳くらい)

 

それまで出来ていたことが

できなくなり、

 

何かにつけて

甘えるようになった。

 


朝起きるときも

それまでは声をかけると

自分で起きてきたが、


「抱っこー」「おんぶー」

で、ベッドから出してほしいと

言うようになった。

 

食事もお風呂も歯磨きも

「ママ、やってー」が

増えてきた。

 

夜は子供部屋で一人で寝るのは

変わらなかったが

 

私はイスに座るのではなく

寝付くまで添い寝をするようになった。

 

究極はトイレ。

 

 

臨床心理士のY先生に

提出していた私の記録の

抜粋を紹介すると

 

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〇月〇日

朝はお箸を落として

それを探すのに時間がかかり

また登校時間ギリギリ。

 

そのうえ トイレに行きたいと。

そして 「〇〇(名字)ふじこ! ふいて~」

と呼ばれる。

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息子は

トイレに行くと

私のことをフルネームで

呼ぶようになった。

(継父がいないときだが)

 

そして「ママがふいて」と

待っている。


息子に

「ふいてー」と言われたときは

びっくりしたが、

 

息子の甘えに快く応えた。

 


Y先生曰く

 

「今、ふじこさんは

息子さんの育児を

さかのぼってやっているんですよ。

 

息子さんの気がすむまで

付き合ってあげてください。」

 

私は

ああ、私なりに

息子に愛情をかけていた

つもりだったが、

 

全然足らなかったんだと

実感した。

 

この赤ちゃん返りが

見られたのは

1~2カ月間くらいだった。

 

思ったより早く終わった。

 

息子なりに

すっきり&満足したのかもしれない。

 

 

その時から、今現在に至るまで

息子のトイレに呼ばれることはない。