私たちは
それぞれの気持ちを
正確に伝えるために
言葉を選びながら話し合った。
まず、私は
息子のしつけを
夫に頭から否定されたときに、
母親としての自分を否定されたようで
とても悲しかったと伝えた。
また
私がとても心配性であることの理由
前夫を亡くし、
自分の大切な人を失う悲しみを
経験したときから、
どうしても悪い方へ悪い方へ
考えてしまうクセがあることも伝えた。
その思考のクセが
結果として息子に甘い母親に
なってるのかもしれないとも伝えた。
また、
夫が息子にやきもちを
焼いているようにみえることが
妻としては少しだけ嬉しいけど
母親としては全然嬉しくないんだ!
ということも正直に伝えた。
夫からは、
どうして今のうちに厳しくしないと
ならないかということを
実際のエピソードを交えて説明してくれた。
この話の中で
義母や前妻さんの子育ての話が出ても、
私は、
その部分に注意を向けず
素直に子育ての先輩の経験談として
聞くようにした。
そうすると
なるほど!
と夫の主張にも一理あると思えた。
そうやってお互いに
先入観をもったり、
瞬間的な感情に反応したりせず
冷静に解決法を探った。
結局
私たちの喧嘩の元の大半は
卵が先かニワトリが先か
というような
どうどうめぐりの話なのだ。
話し合いの結果、
息子の食事マナーについては
私が一から
やり直すことになった。
夫には
しばらく口を出さないで
見守っていてほしい
とお願いした。
そして、
息子のことで
気になることがあったら、
すぐに態度に出したり
叱ったりするのではなく、
二人になったときに
そっと教えてほしい。
私から息子に伝えるから。
ということを約束した。
そのほかに、
夫との喧嘩のもとになっている
いくつかのことでの取り決めをし、
その晩の話し合いは終わった。