夫は私がなぜ泣いているのか
全く分かっていなかった。
私は泣き止んだ後、
なぜ約束を破ったの?
と割と強い口調で責めたてた。
夫は、困った顔をして
再婚後に面会交流をしない
と約束をした覚えはない!
と言いきった。
えっ
忘れてる?
ふざけてる?
とぼけてる?
拍子がぬけた。
んん………?
んん………?
この話をしたのは
夜の電話だった。
確かに言ってたよ。
でも言った覚えがないと・・・
もしかして
もしかして
もしかして、
酔っていたの???
酔ったはずみだった???
それとも本当に
忘れてる?
なんで?
と怒りが倍増しそうだったが
そこはぐっとこらえて
えっ
あなたはそういう風に
言ってたよ。
と精一杯優しく言い返した。
この後はお互いに
言った言わないの水掛け論だ。
ただただ険悪なムードで
時間だけが過ぎていった。
そのうち、
私が勝手に約束されたものと
思い込んでいたのかもしれない
とも思うようになった。
確かに言ったのはあの時一回きり。
段々とどうでもよくなり、
夫の主張を受け入れた
というか折れた。
その後、夫は
今後も面会交流は続けていくし
もちろん養育費も払い続ける
と言った。
私は
面会交流や養育費のことは
夫と前妻さんとの問題であり
自分がとやかくいう立場ではない
根本的にはそういう考えだったので
夫の要望を否定しなかった。
再婚後も夫と前妻さんとのお子さんの
面会交流は続く。
ただし、
私からの条件を出した。
1)息子(私の連れ子)の行事を優先すること
2)お子さんたちと撮った写真を私に見せないこと
3)面会交流の場所を私に知らせること
以上、3つだ。
特に3)については、
夫とお子さんとの面会交流時に
私と息子がばったり出くわすのを
避けるために必須だと思った。
夫は
1)については「なるべくそうする」と言った
2)、3)については、「わかった」と納得した
とは言え、
夫は自分と娘さんの写真を見て
私がなぜ泣いたのか
全く理解できないと言った。
それでも
「ふじこちゃんの嫌なことはもうしない」
とその後、面会交流の写メを
私に見せることはなくなった。
こうして、
私たちの初めての夫婦喧嘩は
いったん和解した。