ただ一人、
私の子連れ再婚に
反対した女性がいた。
それは
私の地元に住んでいる
恩師であるK先生だ。
学校の先生ではなく
小学校から高校まで続けた
習い事の先生。
私の両親が離婚して
父子家庭になってからは
K先生は
私のことを気にかけて
色々と相談にのってくれたり
教えたりしてくれた。
もちろん
恋愛指南も!
私は習い事を辞めても
結婚、離婚、再婚、夫との死に別れなど
人生の節目節目に
K先生に相談や報告をしていた。
遠く離れたところに住んでいても
私の精神的な母親代わり
と言っても過言でないくらい
私はK先生のことを慕っていた。
K先生は
還暦が過ぎたころ
習い事の先生を辞めて
占いの道に進まれた。
そして、私が前夫と
死別したころには
地元でも占い師として
活動されていた。
そのK先生が
今の夫との縁談を反対した。
「ふじこちゃん
○○さん(夫の名)と
〇〇くん(息子の名)は
とても相性が悪い。
子どものために、
この人とは再婚してはいけない」
私は
K先生もきっと喜んでくれると思って
報告したのに
まさかの反対・・・
それまで
K先生の言われたことに
表立って反抗したことはなかったけど
今回ばかりは無理!
と
「K先生、
でも〇〇さん(夫の名)は
息子にとても優しくしてくれるんです。
大丈夫です。
この人と再婚します!」
と即答した。
私は出会って初めて
先生の意見に抗った。
それ以来、
先生は何も言わなくなった。
もちろん
結婚式披露宴の招待も
断られた。
当時、
星占いも血液型占いも
そう興味がなかった私には
先生の高尚な占いも
たかが占いだった
でもね。
当たってたんですよ。
笑っちゃうくらい。
占いで言われたからって
再婚したい気持ちは
変えられるものではなかったけど
どう相性が悪いのか、
それをカバーする方法は
ないのかについて、
もう少し聞いておいても
良かったんだよね・・・
K先生とは
それ以来、年賀状のやりとりだけに
なってしまった。
私は、
娘のように
かわいがってくれていた
K先生に見放されてしまった。
そのことについては
今でもとても
悲しく思っている。