再婚にあたっては
彼が私と息子の住んでる家に
引っ越してきて、
同居することもできた。
でも、
私はできるだけ早く
当時の住まいから
転居したかった。
理由は
苦手なママ友たちから
逃げたかったからだ。
子連れ再婚前に住んでいたのは
大規模な集合住宅だった。
前夫が亡くなって、
通勤時間の短縮のために
慌てて引っ越したマンション。
近くに保育園は一つしかなく、
園児の半数が
そのマンションに住んでいた。
息子は
途中入園だったので
既にマンション居住の
保育園ママ友グループへは
出来上がっていた。
私は最初、
そのグループに入るのを
ためらっていた。
なぜなら、
夫と死別して日も浅く、
たまに手伝いにくる実母とも
いさかいばかりしている
冴えない日々
仕事と育児だけで
もう手一杯で
みんなでワイワイ楽しむ
サークルのようなグループに
入る気分ではなかった。
だが、
リーダー格のママが何度も
そのグループに誘ってくれた。
狭いママ友社会
断り続けるわけにもいかず
息子にとっても
お友達と遊べた方がいいと思い
消極的だが仲間に加わった。
高齢出産だった私は
そのグループで一番の
年長者だった。
そして、
死別のシングルマザー。
彼女たちの格好のネタに
なったのかもしれない。
集まりのたびに
亡夫と死に別れた経緯を聞かれ
同情された。
このグループでは、
月に1回以上
様々なイベントを企画し、
皆さん夫婦で参加されていた。
誕生会
夏祭り
ハロウイン
クリスマスパーティー
もちつき大会
節分
ひな祭り などなど
息子を含めて、
子どもたちは大喜びだったけど
パパ・サンタ
パパ・餅つき
パパ・鬼は外
と
パパが大活躍する
それらのイベントが
わたしにはいつも苦痛だった。
ママ友たちは
パパがいない息子に
気を使ってくれていたと思うんだけど
彼女たちの、ダンナさんを
見ていると、
自分だけが
パートナー不在の可哀そうな人
のように思えたきた。
当時の私は
パパ自慢をしているママたちから
マウントされている
としか思えなかった。
(ちっぽけなプライドによる被害妄想です。)
シングルマザーの私は、
その幸せなパパママ家族の姿を
見せつけられるのが辛かったのかな。
再婚が決まると同時に
とにかく、新居への引っ越しを急いだ。