夫が生前、私に託したこと。

 

それは、

遺骨をジュエリーにしてほしい

という願いだった。

 

 

私が産休に入り、

二人でお散歩をしているときに

突然言われた。

 

 

「俺が死んだら

遺骨をダイヤモンドにして

〇〇のモチーフで

ペンダントを作ってほしい。

 

そして、〇〇(息子)が大きくなったら

渡してやってほしい。

 

ヤンチャな年頃になっても

胸に親父がいれば

無茶はしないだろうから」と。

 

私は、

いきなり死んだ後の話をされたので

 

「何、言ってるの?

死ぬわけないじゃん」

 

と言って

その場を流してしまった。。。

 

夫は癌の治療中

ヒョウヒョウとしていたが

彼なりに色々調べたのだと思う。

 

でも、

息子の名づけの時と同じで

彼の想いに真摯に寄り添えなかった・・・

 

それも私が後悔していることの一つ。

 

 

彼の死後、

私は夫のただ一つの遺言を

実行した。

 

 

遺骨ダイヤモンド加工会社は

すぐに見つかり、

納骨の前に遺骨を

取りに来てもらった。

 

ダイヤをはめ込む

モチーフ部分のデザインについても

何度かやりとりをして

 

素敵なダイヤモンドペンダントを

作ってもらった。

 

 

息子が高校生くらいになったら

渡したいと思い、

大事にしまってある。

 

 

 

 

今の夫には

このペンダントの由来については

話してない。

 

卒園式、入学式、運動会など

節目節目ごとに

私がつけている。

 

 

 

きっと亡き夫も一緒に

見てくれていると思う。