【日本の野鳥#24-30-42】イソヒヨドリ(Blue Rock Thrush) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属

学名 Monticola solitarius

和名 イソヒヨドリ

英名 Blue Rock Thrush

 

【分布】

アフリカの地中海沿岸部、欧州地中海沿岸部、黒海、カスピ海地域~ヒマラヤ山脈圏、中国南東部・中国東部~朝鮮半島、日本、lマレー半島、スマトラ島に分布(繁殖)。

冬期は、アフリカ東部、アラビア半島、インド、バングラディシュ、インドシナ半島、小スンダ、ボルネオ島、スラウェシ島、フィリピンに南下して越冬。

日本では北海道南部以南に亜種イソヒヨドリが留鳥として分布。

亜種アオハライソヒヨドリが迷鳥として主に南西諸島で記録あり。

 

5亜種に分類される。

M. s. solitarius 基亜種

アフリカ北部、ヨーロッパ南部、トルコ、ジョージア、アゼルバイジャンに分布。

 

M. s. longirostris 

ギリシャ、トルコ南西部~中東、ヒマラヤ北西部、アフリカ北東部、インドにかけて分布。

 

M. s. pandoo 亜種アオハライソヒヨドリ

ヒマラヤ中部~中国東部~ベトナム北部~大スンダ列島にかけて分布。

 

M. s. philippensis  亜種イソヒヨドリ

モンゴル東部、中国北東部、樺太南部、日本、フィリピン北部、インドネシアに分布。

 

M. s. madoci

マレー半島とスマトラ島北部に分布。

 

【生態】

世界的には高山の岩石地帯、溶岩地帯などに生息。

日本では磯や海岸、大都市圏や内陸地の地方都市部のビルなどにも生息。

食性は動物食。昆虫類、甲殻類、小型爬虫類、環形動物、多足類、残飯・魚のあらなどのごみなどを採食。

群れは作らない。

岩の隙間などに枯草などを用いた巣を作り営巣。都市部ではビルの屋上や屋根やダクト、室外機の隙間などに営巣。

オスメスともにさえずる。

繁殖期、それ以外でも天気のいい日にもさえずる。ツグミ系の声量のある美しい声で鳴く。

繁殖期は夜間など暗い時間から鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長23㎝ 翼開長_㎝。

亜種イソヒヨドリ

雌雄異色。

オスは頭部~胸部、体上面が暗青色。

腹部~下尾筒はレンガ色。

翼上面は黒みの強い青。

メスは全身が水色が帯びた茶褐色。体下面に鱗模様が入る。

 

クチバシと脚はオスは黒、メスは茶褐色。

 

【その他】

三重県伊勢市の市の鳥に指定。

 

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<ここから鳥の写真>

『イソヒヨドリ(Blue Rock Thrush)』

単身赴任先は大阪の内陸部。

3年ほど前、前日にオオルリが街路樹で囀っているのを見つけて喜んでいました。

その翌日、網戸の向こうで早朝から大音量で囀る鳥に起こされました。

 

NHKのダーウィンが来たでも、特集されたように、近年都市部への繁殖地の進出が顕著な鳥の一つになってきています。

世界的に見ると高山の岩場に生息している本種ですが、ビルがその代替えになっているようです。

 

実際にはビルの屋上などはヘビやネコ、イタチなどの天敵も少ないですし、近くに公園など採餌場がありさえすれば、比較的子育てしやすい環境なのかもしれません。

 

そんなCity Biirdなイソヒヨドリと珍亜種アオハライソヒヨドリをご覧ください。

 

◆亜種イソヒヨドリ

オス

メス

 

◆亜種アオハライソヒヨドリ

タイにて

 

インドにて

メス

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。