ツル目クイナ科ヤンバルクイナ属
学名 Hypotaenidia okinawae
和名 ヤンバルクイナ
英名 Okinawa Rail
【分布】
沖縄島北部の山原(やんばる)地区、大宜味村・国頭村・東村に生息。
近年、その周辺地域に生息域を広げつつある。
日本固有種。
生息数は2014年に1,500羽と推定されている。
和名は生息地区の山原地区に由来。
1978年に与那覇岳で山階鳥類研究所員に発見された。
【生態】
平地から標高500メートル以下にある主に下生えが繁茂した常緑広葉樹林に生息。
リュウキュウマツ林や採草地・海岸付近の民家周辺などにも生息。
夜間は樹上にて休息する。ヘビ類から逃れるための言う説が有力。
食性は動物食の強い雑食。昆虫、貝類、ミミズ、果実、種子などを林床および浅い水中で採食。
ヘビやトカゲ、両生類なども捕食することもある。
マングース、野ネコ、野犬などの脅威が本種の生息を脅かしている。
【サイズ・形態】
全長35㎝ 翼開長48-50㎝。
上面は暗オリーブ褐色で、顔や喉は黒。
耳孔を被う羽毛(耳羽)から、後方に向かう白い筋模様が入る。
眼先に白い斑点が入る。
頸部から腹部にかけての下面は黒く、白い横縞が入る。
尾羽基部の下面を被う羽毛(下尾筒)は黒褐色で、下尾筒の羽先は黄褐色がかった白。
虹彩は赤。眼瞼は赤橙色。
クチバシは太く、色彩は赤く、先端が白。
脚は発達し太く、色彩は赤。
【その他】
1982年に、国の天然記念物に指定。
『「オキナワクイナ」という名称が相応しいという意見もあったが、「鳥の保護には地元の理解と協力が不可欠なので、それにはより具体的なヤンバルを名前に入れるのがよい」という判断から、最終的に「ヤンバルクイナ」という和名がつけられた。』
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<ここから鳥の写真>
『ヤンバルクイナ(Okinawa Rail)』
沖縄本島北部の森、山原の代表的な固有種3種の1種。
ヤンバルクイナ、ホントウアカヒゲ、ノグチゲラのやんばる3種。
日本の宝です。
そんな宝に出会いたくてこれまでに、何度か当地を訪れました。
長男の中学卒業の旅行もここに連れて行って3種見ましたが
やはり思い出深いのはヤンバルクイナのようでした。
夜間、真っ暗な山原の森の中で樹上で見たその瞬間、早朝の草地を走る姿
そんなシーンを共有できたのは、私の良い思い出でもあります。
年々保護活動やマングース捕獲の成果が上がっているようでね。
これからヤンバル地域は、世界遺産になります。
車の往来が増えたり、人の森への出入りも増えてくると
なかなか見にくくなる気もします。
再度、新機材で撮影しなおそうと計画中です。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。



