【日本の野鳥#10-08】カワウ(Great Cormorant) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カツオドリ目ウ科ウ属

学名 Phalacrocorax carbo

和名 カワウ

英名 Great Cormorant

 

【分布】

カワウはアフリカ大陸、ユーラシア大陸、オーストラリア大陸、ニュージーランド、北アメリカ大陸東部沿岸、グリーンランドの一部など広い範囲に分布。

日本では主として本州、四国、九州にて繁殖。

留鳥。

本州以北では夏鳥。伊豆諸島・小笠渡諸島・対馬・奄美諸島・琉球諸島・大東諸島では冬鳥。

 

6亜種に分類

◆亜種カワウ(P. carbo hanedae) 

日本、サハリン、韓国、台湾に生息。

 

【生態】

主に河川部や湖沼などに生息。近年は個体数が激増して、沿岸部で黒い帯になるほどの巨大群を見ることがある。

群れでねぐらを持ち、そこで休息と睡眠をとる。夜明けには採餌のために隊列を成して餌場に向かい、夕方になると再び群れでねぐらに戻る。V字形の編隊を組み移動する。

季節を問わず冬でも繁殖できるが、活発な営巣活動は春先と秋。

食性は魚食性。500g/日を食べるといわれている。その為、個体数の増加に伴い、漁業被害が問題になっている。

ウ類の翼羽は油分が少なくあまり水をはじかない。その為、羽を広げて小刻みの動かしながら日光浴のようにして乾かす習性がある。

 

【サイズ・形態】

全長80-101㎝ 翼開長130-160㎝。

大形のウ(亜種カワウは本種の中では最小亜種)。

全身がほとんど黒色。

類似種のウミウと大きさ、色ともに似る。

本種は背や翼に褐色みがあり、クチバシの基部の黄色い口角部分に丸みがある。

雌雄同色。

繁殖期には黒い羽色には繁殖羽として頭部が白くなる。腰の両側に白斑が出る。

若鳥は全体に淡褐色で、胸などの下面が淡くて白っぽい個体もいる。

 

 

【その他】

1934年(昭和9年)1月22日愛知県美浜町の繁殖地「鵜の山」は国の天然記念物としてに指定。

1970年代には3000羽以下まで減少したが、今では15万羽を超える。

2007年6月1日以降には狩猟鳥に指定。狩猟対象としては人気は全くないが、駆除しやすくなった。

 

ウミウとの識別で一番わかりやすいのは、上述の「黄色の口角部分」

カワウ=丸みを帯びる形

ウミウ=鋭角に尖った形

 

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<ここから鳥の写真>

『カワウ(Great Cormorant)』

最も普通に見る事が出来る「ウ」です。

三番瀬や名古屋港などで鳥見をしていると

巨大な群れに驚きを隠せません。

帯のような隊列を組んで黒い龍のように動く様は異様な光景と言わざるを得ません。

言葉を選ばなければ「気持ち悪さ」を感じてしまいます。

 

ですが、とても魅力溢れる鳥であることも間違いありません。

 

皆さん、カワウの目の色ってご存知ですか?

「目だから黒でしょう?」

「タカの目みたいに黄色と黒?」

「人間と同じで白目に黒?」

「泳いでいて充血しているから赤いんじゃないの?」

 

皆さんは、何色だと思いますか???

 

答えは「エメラルドグリーン」です。

 

光が当たるとさらに素晴らしい輝きを放ちます。

 

そんなカワウをどうぞご覧ください。

大きな魚も丸呑みします。

ヘラブナかな?

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。