こんにちは
FP優 ファイナンシャルプランナーの来田優子です。
先日、マイナンバー(社会保障・税番号制度)の通知カードが届きました。
多くの皆さんが仰る個人情報ダダ漏れの心配もさることながら
家族世帯でまとめて送られてきたこと自体意味がわかりませんでした。
世の中にはDVやストーカーから逃れるために住居地を隠されたり、
戸籍にものらないように子供を産み育ててる方もいるというのに…
ましてや、国民全体が背番号制にして行うことなのなら
本人が死亡しているのに、家族が年金を詐取している人たちをあぶり出すチャンスであり
持ち主と連絡が取れずに放置されている土地や預金を精査できるチャンスであるのに
まとめて送って無にするなんて。
わざわざ人を雇って年金詐欺を探さなくても
この配布の仕方を工夫していれば…
例えば、受け取りの時に、本人面談でDNAと指紋をとったりとか(←反発然りですが(笑))
でも、高齢化社会です。
自分がわからなくなった時や何らかの捜査時には、
作業がスムーズになるでしょうし。
登録時の成りすましの見分けは難しいですが、
その後のいろいろな成りすましは判別しやすいですね。
さすれば、
怪しい生き方でグレーゾーンの方が減っていくと思います。
しかし、それは本当は世の中的には残しておいてもいいことなのかも…です。
なんといっても、このマイナンバーの相手はすべて人間への作業なので、
酷いことや追い詰めることをしてはいけないはずですよね。
私は、世間知らずなもので、つい「机上の空論」を述べてしまいます。。。ダメですね。
「白河の清きに魚の住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」
↑中学の歴史でやりましたね。松平定信の清い政治を揶揄した狂歌です
明瞭になってからでは、生きていきにくいこと。想定外にでてくるものです。
正しく思うことが必ずすべてに正しいわけではない。
経済学者が会社をおこしても、成功しないのと同じ。
それは大半のものに良かれと思うこと。
日和見的なものたちは、あとで面食らうものです。
さて、
そろそろ、年末調整が近いので、
従業員の方々に、
保険料控除兼配偶者特別控除申告書と給与所得者の平成28年分扶養控除等申告書を
渡されると思います。
後者の方にマイナンバーを書く欄がありますが、
事業者の皆さんは、従業員のマイナンバーを安全に保管する義務を負わされているので
苦痛ですよね。。。
今回集める時は、まだ空欄でいいのです。
マイナンバーは、行政機関などに提出する時までに取得すればよく、
必ずしも平成28年1月のマイナンバーの利用開始に合わせて取得する必要はありません。
例えば、給与所得の源泉徴収票であれば、
平成29年1月末までに提出する源泉徴収票からマイナンバーを記載する必要があります。
中途退職者は、退職時に出す退職所得の源泉徴収票に間に合えばいいのです。
急いでマイナンバーを集めて管理にリスクを負うのは賢明とは言い難い。
来年度はこの制度の不完全さが多く露見していくでしょうから、
様子を見てからでも遅くはないですね。
あっ、日和見![]()