【お金と心理】それ、本当にお得?「アンカリング効果」の正体 | 元漫才師ファイナンシャルプランナーの『お笑いマネー講座』

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【行動経済学#2】「定価」のワナにハマってない?アンカリング効果とは

 

お店のセールで、こんな表示を見たことありませんか?

 

 

 

👠 同じ赤い靴、どちらも28,000円

 

でも、左の「¥28,000」と、右の「¥48,000 → ¥28,000」では、
 

右のほうが“お得”に見えませんか?

 

この感覚の違いこそが、行動経済学でいう「アンカリング効果」です。

 


⚓ アンカリング効果とは?

最初に見た「高い価格」が“基準(アンカー)”として脳に残り、
次に提示された価格が「安く見える」という心理のこと。

 

つまり、価格そのものではなく、比べる「起点」に左右されるのです。

  • 👛 通常価格298円 → 本日限り198円!
  • 🧼 定価12,000円今だけ5,980円!

よくあるセール文句ですが、実は「最初に高い価格を見せる」のがポイント。

 

人は一度見た金額を“基準値”として心に刻んでしまうため、
そのあとに出てくる価格が無条件で「お得」に感じてしまうのです。


🧠 わかっていても、つい引っかかる

この効果は、買い物だけでなく交渉や投資、意思決定のあらゆる場面に影響します。


だからこそ、知っているだけで

冷静な判断ができるようになるのです。

 

「なんとなく得した気分…」


その感覚、もしかすると“アンカーに引っ張られている”かもしれません。

 

📚 お金の判断にも影響あり

例えば、iDeCoやNISAなど資産形成の相談でも、

「友人が●%儲かったって聞いたから…」
「前に損したので、それ以下はイヤ…」

 

…これも過去の数字が“アンカー”になっている可能性があります。

本当に大事なのは、『今の自分にとって、最適な選択かどうか』なんですよね。

 


🧠 アンカリングから自由になるには?

  • 最初に見た数字にすぐ飛びつかない
  • 他の選択肢や相場も比較してみる
  • 「誰にとって得か?」を考えるクセをつける

セールのPOPも、営業トークも、時にアンカー。

大切なのは、“自分の判断基準”をちゃんと持っておくことです。

 


📣 講演・研修でも好評のテーマです

このような行動経済学の視点を交えた講演や企業研修では、
「なるほど!」「つい選ばされてた!」と毎回笑いと気づきが生まれます。

 

📣 講演実績(一部抜粋)

  • 東京海上日動火災保険労働組合
  • 住友ファーマ株式会社
  • コニカミノルタ労働組合
  • 日立製作所労働組合
  • THE SUNTORY UNION
  • 全国の企業・金融機関・自治体など多数

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「お金」「選択」「心理」の関係を、元お笑い芸人×FPならではの視点で、楽しく・わかりやすくお伝えしています。

 

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