FPの方の中には、「緩和(限定告知)型医療保険」は無意味とおっしゃる方がいらっしゃいます。
その理由として、いわゆる「コストパフォーマンスが合わない」とのこと。
確かに、「緩和(限定告知)型医療保険」の保険料は、一般の医療保険に比べ割高です。
契約時にも「(一般の医療保険に比べ)割高の旨をご了解の上、契約してください」と説明がなされます。

「緩和(限定告知)型医療保険」はもともと、一般の医療保険では契約することが難しい
慢性疾患の患者をマーケットとして開発されています。

例え割高でも…慢性疾患の患者は「緩和(限定告知)型医療保険」へのニーズが高いように思われます。
ナゼでしょうか?

考えられる理由は2つ。
(あくまでも仮説)。
まず、やはりリスクを非常に身近に感じているから。
そして。
「一般の医療保険」の門戸は閉ざされているので…「緩和(限定告知)型医療保険」
を「契約することが出来る」ことに「救い」を感じるから。

で、もし、この仮説が正しいとしたら。
私は慢性疾患の患者には「緩和(限定告知)型医療保険」は不要だと思う。

ナゼか?
慢性疾患の患者は、定期的に医者に通い、問診を受け、検査をし、薬を受け取る。
これは、慢性疾患のリスクを理解し、キチンとコントロールできている証拠であり。
同時に、万が一、慢性疾患に変化があれば、ただちに対処できる…要するに早期発見ができる。

これが。
慢性疾患の患者でない、健康な人ならどうか?
定期的に医者に通うことはまず無いだろうし、もしかすると健康診断も受けていないかも?
だとすると、慢性疾患の人よりも病気の発見が遅いかも知れない…要するに早期発見は出来ないかもしれない。

慢性疾患の患者は、キチンと医者に通っているのなら「緩和(限定告知)型医療保険」は不要かも知れない。

もちろん、最終的には、ご本人様がご判断することです。


ところで。
例えとしてはお行儀が良くないが。
「無免許運転」の人というのは、意外と事故も違反もやらないそうだ。
やはりリスクを理解し、キチンとコントロールしているのだろう。