サラリーマン時代の元部下から喪中ハガキが届きました。

奥様が亡くなったとのことでした。

思わず、涙ぐみ、そして、数年前に思いを馳せました。

今から、数年前。

私が某電鉄系タクシーの運行管理者をしていた時のこと。

いつも、そわそわして、落ち着きが無く、

せっかちなXさんと言うドライバーがいました。

そんなXさんだから、ムリして、遠くからX無線を取る(当時はGPSなんて無い)。

単独事故や小さなクレームと言った、些細なトラブルを抱え、

管理者はもちろん、ドライバー仲間からも評判が良くない。

営業所長からも、しょっちゅうお小言を言われる。

紅葉も色づきかけた、ある日のこと。

ドライバー200人分の年末調整の書類に目を通していると、

「も~、またXさん、控除証明が付いてないよ…」

とつぶやきながら、添付書類をめくっていると、

奥様の身障者手帳のコピーでした。

「そっか…」。

私は、Xさんを呼び出し、それと無く聞き出すと、

病気で介護が必要な奥さんの面倒を看ているとのこと。

奥さんの介護のため、自由度が高い、

タクシードライバーに転職した。

介護の費用と住宅ローンの返済のために、稼ぐことに必死だと…。

ただ、私事なので、会社には、ナニも話していない。

Xさんは、明るく話してくれるのですが、私は、若かったせいもあり、

思わず涙ぐんでしまいました。

それから、所長や労組の幹部に、

Xさんをそれとなく、配慮するように伝えました。


受け取った喪中はがきを見ながら、

そんな思い出が走馬灯のように駆け巡りました。


あれから、数年。

夫婦の長い闘病生活でした。

Xさんは、今頃、どんな思いでいるのでしょう。

まだ、会社にいるのかな?

嘱託で残れたのかな?

年が明けたら、手紙でも書いてみようと思いました。


タクシードライバーは、家族に、

ナンらかの事情を抱えている人が、ケッコウいます。

上述のXさんと同じように、

「自由度が高く、ナニかあっても駆けつけることできる」

ことが転職の動機だったりもします。

そして、そんな事情を抱えたドライバーは根が真面目なので、

「(家族の事情は)会社にナイショ」と言う場合が殆どです。

年末調整は、そんな「家族の事情」を把握する機会でもあります。

もちろん、「ナイショ」ですから、メモなんてとれません。

季節が変わるころに、それとなく話すと

「あれだけ人数いるのに、ちゃんと見ているんですね」

と驚かれたことがあります。

タクシードライバーは、

良いお父さん、良き夫、良き家庭人である場合が多いように思います。

そんなドライバーたちのFPになりたいと思い、

会社を飛び出しましたが、…夢の実現には、未だ遠いようです。

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