あれは、私がサラリーマンをやっていたときのこと。

当時、道路運送法緩和の直後だったので、

労基署から頻繁に監査が入り、まさに「監査感激雨あられ」という状態だったのですが。

社内では、その「監査対策」の一環で、総務&経理課で「衛生管理者プロジェクト」なるものが発足。

「(20ある)各営業所に一人ずつ第一種衛生管理者を置く」

「副所長クラスに受験させる」と言う、単純だが壮大な構想をぶち上げたのでしたアメーバ

かくして、各営業所では副所長がプロジェクトに参加しやすいよう、出番表を作成し直すハメに。

と言うのも、「衛生管理者プロジェクト」では副所長が「4日間、外部の研修に参加」しかも「(半月ほど)夜勤免除」。

(ちなみに、当時、ヒラの事務員だった私は、その煽りを受け、1ヶ月間「公休無し」と言う出番表に…)。

そして受講料はもちろん、受験料、交通費に、ナントお弁当代まで支給という超破格の待遇!!

総務部&経理課では「労基署の監査対策の一環として社運をかけたプロジェクト」と大々的にPRしたのですが…

見事に「(20人)全員撃沈!」ダウン

当然、ほかの管理職や事務職、それにドライバーや労働組合からも大ブーイング∑ヾ( ̄0 ̄;ノ。

総務部&経理課は、完全に立場を喪失。

このままでは「労基法違反の続いた、あの営業所がヤバイ」「車停を喰ってしまうかも」など、深刻な事態に。

……。

そこで、ナント、白馬はおよそ似合わないが、ポニーなら乗れそうな救世主が社内に登場

「(上述の)4日間の外部研修」なんてのも受講せず、しかも、「夜勤明け」の頭で、第一種衛生管理者

の試験を受験し、見事、一発合格!


しかし…それはそれで、また社内で批難の的に晒されることに。

「(外部研修を受けていないので)コストパフォーマンスが良すぎる」

「(夜勤明けなので)出番表に差し障りが出ていない」…。

ナニはともあれ、喜んだのは「衛生管理者プロジェクト」の責任者である総務課長。

かくして、(上述の)救世主は、さっそく、労基法違反の続いた営業所に「衛生管理者」として登録され、

「資格手当」として「毎月1,000円を支給する」と言う、これまた破格の好待遇を得ることになったのでした。

そして、調子に乗っていた(上述の)救世主は、総務課長から「次は社会保険労務士試験に挑戦してみないか」と囁かれ、…(続く)。

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