鍼灸治療で多くの方を施術させてきていただいて、治る人と治らない人が当然のことながら出てきます。

 

この違いは何なのかと随分前から考えています。

 

確かに重い症状、明らかに難病で知られているような病名の方の治療はそう簡単ではありません。

 

数年かかります。

 

病院(現代医学)でも治らないのだから、相当な覚悟が要ります。

 

と言うか、そもそもそのような重症の患者さんが鍼灸に完治を求めて来られることは非常に稀なのです。

 

元々基礎疾患として膠原病や甲状腺疾患(バセドウ氏病や橋本病)、糖尿病などがあって、それらを「治したい」ではなく、腰痛や痛、頭痛、生理の問題を楽にしたいという主訴でいらっしゃる場合がほとんどなのです。

 

しかし、治療者として施術させていただいているからには、やはり完治してほしいし、薬が減って最終的には薬を服用しなくてもよくなるというのが最終目標でやっています。

 

病院で、その病気は難病で治らないので、まずは進行を食い止める、あるいは一生この病気とうまくつきあっていくことと言われているかもしれません。

 

だから、病院に定期的に通って薬を処方してもらって一生つきあっていくしかない、と考えていらっしゃる方がほとんどでしょう。

 

そして、病院ではそのように言われたけれど、病院以外のいわゆる代替医療と言われるものも試してみたいという人もいらっしゃって、当院にも「〇〇病なのですが、鍼灸で治りますか?」というご質問をいただくことがあります。

 

お答えは「やってみないとわからない」としか言えません。

 

ただ、ご質問者の「治る」のならやってもいいけど、「難しい」と言われればやらないというニュアンスが見えるのです。

 

どんな療法であれ、治ると確約できるものはありません。

 

もちろん、治療者は治すために全力を尽くしますが、やる前から確実に治りますと保証できないのです。

 

たとえ同じ病名で以前に来られていて、その方が良くなったとしても、個人個人で違うのです。

 

そこで、西洋医学を含めて、まず事前にある程度の予備知識が必要になってくると思います。

 

それはインターネットで治療院を検索する以外に自分の病気がどんな病気なのか、今処方されている薬はどんなもので、さらには同じ病気を患っている方の治療日記のようなブログとか、あるいは世の中には西洋医学以外の代替療法と呼ばれるものが山ほどあるのでそれらをあれこれ探してみる。

 

また治療院のホームページを見る時、どんな考え方の先生なのか、どういう方針なのか、本当にこの先生は患者さんのことを考えてくれる先生なのかということも重要です。

 

今は西洋医学のお医者さんでも、特に個人クリニックの場合、その先生の考え方で薬の選択の仕方、また徐々に薬を減らしていくという方向性でやっている方もいらっしゃいます。

 

また独自に勉強されていて、自由診療になりますが、西洋医学との併用で様々な療法を取り入れているお医者さんもいらっしゃいます。

 

これらの段階でだんだん信じるという気持ちが固まってくると思います。

 

結局何が大事かというと、「希望」が持てることなのです。

 

そこに行ったら治るような気がするという信じる気持ちが必要なのです。

 

つまり、難しい病気であればあるほど自分なりの主体的な戦略を持って臨む。

 

そして信じたらその治療法に従ってみる。

 

治療は患者と治療者の共同作業です。

 

一方的に治療者が治すわけではありません。だから「治してもらう」という依存ではなく、主体的に自身も参加しているわけです。

 

そして信じたからには簡単に諦めないこと。

 

何か疑問に思ったり、このまま治療を続けていて見込みはあるのかと迷った時には正直に相談してみることです。

 

本当に患者さんの健康を考える治療家であれば、ただ治療院の経営を優先していたずらに引っ張らないはずです。

 

 

 

 

サルビア鍼灸院