志の輔らくご2011
1月に初めて行った 志の輔さんのらくご。
周囲が 「プラチナチケットだから 手に入らないよ」といっていた。
しかも絶品だという人もいた。
聞いてはいたが
まめにチェックするでもなく・・・・。
そんな中
ツイッターで 「志の輔らくごチケットゲットしたから行くんだ~」
とつぶやく人が・・・
パルコ劇場には
当日券はなさそう。
そこで
チェックしたMixiとオークションなど。
やっぱり みーつけた。
半年も前に買ったから
いけなくなった人を!
普通 オークションだと値段がつりあがっていくのだが、
なーんと私の見つけたその良心的な人は
原価でしかも手数料0で
譲ってくれた。
感謝!
ワクワクしながら聞いた
志の輔さんの落語。
絵に描いた金品を盗もうと入ってきたおばかな泥棒さん。
その泥棒さんが 抜き足差し足忍び足って 入ってくるものだから
会場の空気が ぴーーーーんとはりつめて
みなの 息の音すら聞こえないほど静まり返って
その泥棒さんのために静かにしていたのだ。
会場がひとつになった瞬間を目の当たりにした。
しかも 話術で!
その映像が今も思い出せるほどって どういうことなのだろう。
それほど ひきつけられたらくご。
歌で言えば さしづめ グルーブ起こったとでもいうのだろう。
さすがは絶品。
そしてもうひとつ 感動したのが
日本地図を作るために 15年間 自ら全国を歩いて周り
自分の足の歩幅を頼りに 測量した
伊能忠敬の創作落語。
1時間の超大作。
そして ラッキーだったのは
毎年 この話をしようと思いつつも
断念していて 今年 ようやく出来上がった作品披露だったのだ。
落語とは言っても
現代の話と 多少講談のような部分もあり
工夫しながらの作品だった。
測量はしたものの、絵として完成を見ずして亡くなった伊能忠敬。
その弟子が、測量の数値をもとに地図として絵をおこしたとか。
ようやく出来上がり
将軍 徳川家斉に献上するシーン
その地図を見て あまりにもの地図の素晴らしさに
すぐには言葉が出ない そして
「でかした。 ここに伊能忠敬を呼んで参れ」というようなセリフ。
弟子は、
伊能忠敬が亡くなっているとは言わず
はは・・と返事はするものの戸惑っている様子。
ここでもまた
会場の人たちは 自分が伊能忠敬になっていたのだ。
そして お殿様に でかした! とほめられた時
まるで 自分が ものすごい偉業をこなして
褒められたような錯覚に陥って
認めてもらえたんだ。とばかりに
感動の涙がこぼれていたのでは?
そして スクリーンに映し出された
伊能忠敬の1821年に完成した地図が
現在使用されている地図と
合わさった姿は
ほとんど狂いの無い見事な地図で
会場からも う~~んとうなり声が聞こえた。
いったいぜんたい
この志の輔さんの落語とやらは
何者なんだ?
今まで聞いた誰の落語よりも
私にとってはほんとに絶品だった。
というわけで
5月の町田で行われる 志の輔さんの落語会、
再度 オークションでチケットをゲット。
震災のあと
果たして
枕ではどんな噺をするのか
非常に楽しみである。