沖方 丁「天地明察」
2010年 本屋大賞 1位を取った 沖方 丁「天地明察」。
時代は江戸
主人公 渋川春海が日本独自の暦を作り上げる話。
著者が 高校時代に出あった渋川晴海。
この人のストーリーをいつか書こうと ずーっと思い募らせていたとか。
主人公は 囲碁の道では すごい腕前。
その渋川に 戦いを挑む青年がいたり
大好きな算術に感して、尊敬する男に渋川が 何度も戦いを挑んだり
そして 仲間と 暦をコツコツ 作り上げていく様
どれをとっても
本当の カッコイイ男の
一生懸命に 戦いを挑む姿が 映像として広がる。
なぜかその賢明さに 胸を打たれ
読んでいる最中も 涙が止まらない。
なぜこれほどまで 感動するのだろう?
それは著者が
この渋川晴海という男に 心底ほれ込んでいる
そして
それを そんなに誇張するでもなく ただただ
その思いを伝えたいと言う一心で
話にまとめたからだと思う。
本を読み終わった頃は
私のように 渋川晴海ファンがまた一人増えているのだろう。