フジ子・ヘミング | ぼのぼの日記 くろーばー己書道場

フジ子・ヘミング

フジ子・ヘミングの単独ピアノリサイタルを聴きに行った。

夏前にすでにチケットは取ってあった。

ホールは、5000人もの座席が 全てうまっていた。


彼女との出会いは、民法のドラマだ。

留学先 ドイツでの生活は、壮絶なものだった。

その波乱万丈の人生で、なおもピアノだけは弾き続けている前向きな姿勢は

見習いたい部分だ。

そのドラマに惹かれ、彼女のCDは1枚だけ持っている。

しかし、あの彼女の指から どんな演奏が飛び出すのか 直に聞いてみたいと常々思っていたのだった。

だから、チケットが取れたのは、幸いだった。

やっと取れた座席はなんと、最後列。

舞台の彼女は、小指ほどだ。

まあ、演奏を聴きに来たんだからいいとしよう。

前に乗り出して聴き入った彼女の演奏

一人で演奏しているとは思えないほどのすばやい指の動き

そして一人で生きてきた彼女であるからよほど力強い演奏であろうと想像するのだが

その反対に なんとも滑らかな ピアノの音色が彼女と一体・いや体の一部なのではと勘違いするほどの素晴らしい音色だ。

彼女の指先からではなく 内側から ピアノの音があふれ出しているような錯覚に陥った。

とっても感動した。

そして感動すれば やっぱり目からも鼻からも 水が出てくる。

会場のお客さん5000人は いつになく緊張していた。

ガサッとも コソっとも 音を立てないよう配慮していた。

そこへ 私の鼻水はあきらかに迷惑だ。

ピアノの音と 「ズズーッ」は 果たしてマッチするのか?!?!

音感のある私は、彼女の音を壊さないよう リズムに乗って音譜

鼻をすする事に成功したと思う( と感じているのは私だけかもしれないが・・・・・)

いずれにしても 周囲の人が振り返ることなく なんとか やり過ごした。

いや~ 緊張するね~・・・

涙もろいお方は コンサート等にはお気をつけあそばせにひひ


フジ子・ヘミングをご存じない方は、こちらを参考にしてください
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