三谷幸喜脚本 「アパッチ砦の攻防」より戸惑いの日曜日 | ぼのぼの日記 くろーばー己書道場

三谷幸喜脚本 「アパッチ砦の攻防」より戸惑いの日曜日

とある ネットの三谷幸喜サークルの掲示板に、「チケット余っています。欲しい方は連絡してください」

とあった。

その掲示板の書き込みは、私がそのページを訪問したたった15分前の書き込みだ。

そんな劇がやっていることも全く知らなかった私。(ホントニ三谷幸喜ファンか?とつっこまれそうだが・・・)

そんなつい先ほど書き込んだばかりの 湯気が出そうな伝言を見つけたと言うことは

神様が、”あなた 行きなさい!”とメッセージをよこしているに違いないと思い

無予定を確認してすぐに「欲しい」と返事した。

運良くそのチケットは、私の手元に来ることとなった。

当日劇場前で料金と引き換えに渡してもらうことにした。

そして今日が当日。

見ず知らずの方からチケットを購入することができた。

もし、それがガセであっても、お金は前もって渡していないし、

まあ、東京見物でもして帰ればいいやと言う気持ちだったので

あまり深く考えずに行動してしまったが、結果オーライだ。

前から16列目。譲っていただいた方のお隣の席のチケットだった。


で、この劇、幕が上がるとすぐに マンション1室のリビングで

父親役の佐藤B作が、娘役の中澤裕子と 彼氏を紹介するから会ってくれというやりとりから

始まった。娘は彼氏を連れてくると言い残し、部屋を出る。

そこへ、その一室の本当の主人 西郷輝彦が帰宅し佐藤B作を見つけ

「お前は誰だ?」と問うと

B作は、「私は電気屋で、お宅の奥さんにテレビを直してくれと頼まれたのだ」と言い訳して

あわてて作業着を着る。

ここまでの場面で、電気屋が、なんで人の部屋に娘を招いて

そこへ、娘の彼氏まで来ることになるのか、

また どうして そこの本当のご主人は全くその状況を把握していないのかと言うことなのだが

結局、その電気屋が 嘘に 嘘を重ねていって、どんどん話がおかしく

面白くなっていくと言う内容だ。ネタばらしはこの辺でやめておこう。


とにかく、笑えた。あまりおかしくって、

途中、”ちょっと待て!!こんなに声出して笑ったら、隣の人に迷惑か?”とか心配になって

お隣が声出して笑っているのを「よ~し」とおもわず確認した。

私の笑え声以上に、斜め後ろの男性なんて

も~~~う バカ がつくくらい、おもいっきり笑ってたので、ほ~っとした。

更に途中、お腹がよじれるくらい笑えて、声が 「ヒエ~ ヒイ~~~~」って出なくなるくらい

大変だった。

そんなことなので、とにかく馬鹿笑いしたい方にはお勧め。

何か嫌なことも、思いっきり笑って跳ね飛ばしちゃえるほどの劇だと思う。

しかしいつもながら、佐藤B作の役は、なんか頼りないちょーっとだらしない役柄で

あめくみちこさんは、しっかりものの役柄。

前に見た 「竜馬の妻とその夫と愛人」も

そんな性格だった。

「THE 有頂天ホテル」を書くときも、配役を思い浮かべながら書いたって言う話を聞いたことあるので

三谷幸喜は、本当の彼らをそのまま描写しているんじゃないかと思わせるほどだ。

そんな風に重ね合わせると、また面白さも増える。

そこで今回、一つ注文をつけるとすれば、娘さん役の起用だが

誰か他にはいなかったのかな~。

できれば劇団出身の人にお願いしたかった気がする。(好演していたとは、思うのだが・・・ファンの方ごめんなさい)


ところで、そのチケットを譲ってくださった方、かなりの演劇好きだそうで

この夏に見たいくつかの中で「うわさの男」が一番気に入ったそうだ。チェックしておこう!

その彼女が、今日の観劇に柳家花緑(NHK教育番組出演中)さんが来ていると教えてくれた!

と言うのも、柳家花緑さんは、劇中の小林十市(プリマダムのバレエの先生)さんの弟さんだそうだ。

聞くところによると、お芝居を見に行くと、よくタレントさんに遭遇するらしい。

タレントさんたちは、オーラを放ち、すぐ分かるとか。

そっか~。オーラか~。

やっぱりオーラは虹色に輝いているんだろうか?!?!

そんな”オ~ラ”放ってみたいものである虹(なんか違う?)

もし、観劇する機会があったら、一緒に行った人とのおしゃべりに夢中になる前に

会場をぐる~りと見渡したらあなたもタレントさんに遇えるかも?!?!

ちょーっとミーハー・・・ですかねべーっだ!