「だるまちゃんとだいこくちゃん」加古里子/作
加古里子/作です。
だいこくちゃんの”うちでのこづち”の中に、込めや麦の粒を入れて、呪文を唱えながらふると
だんごやクッキー、ケーキなどぽこぽこたくさん出てきました。うらやましく思っただるまちゃんが真似をして作ったのは”うちでのこづつ”。そして、それを振ってみると、中から出てきたのは、砂の山。その後二人は協力して、最後にはたくさんの素敵なものが出てきたと言うお話です。
おそらくこの絵本を読んだあと、子ども達は「よし私も”うちでのこづち”を作ってみよう!」と思うのでしょうね。そんな時つい大人は「そんな物作れるはずないでしょ!」と言いたくなるかもしれません。しかし、子どもの話をたとえ空想の世界じゃないかとと思っても「いいね。作ってみたら。」としっかり受け止めてほしいと思います。こうした会話のキャッチボールが、良い親子関係を作るひとつの方法ではないでしょうか?そして、この空想の世界が、子ども達の創造する力につながっていくのだと私は信じています。
さて「だるまちゃん」シリーズは、この他に「だるまちゃんとてんぐちゃん」「だるまちゃんとかみなりちゃん」「だるまちゃんとうさぎちゃん」「だるまちゃんととらのこちゃん」があります。どのお話もほのぼのとした内容で、独特な小物の絵が、とにかくたくさん出てきます。これを一つ一つ眺めるのが、またこの絵本の楽しみでもあると思います。
