「セロひきのゴーシュ」宮沢賢治/作 茂田井武/画
茂田井武/画(福音館書店)です。
一生懸命セロの練習をしてもなかなかうまくならず、楽長にいつも叱られていたゴーシュ。そこへ、猫、カッコウ、たぬき、野ねずみが次々に現れて、セロを弾いてくれというのでした。頼みに応えて弾いていくと、それが練習になり、コンサートでは、すばらしい演奏が出来るというお話です。動物達とゴーシュのやりとりは、面白いし、とても心温まる内容になっていると思います。
さてこの作品は、38歳で亡くなった宮沢賢治の31歳の時(1926年)の作品で、一番完成度の高い作品と言われているそうです。そしてほのぼのとした画風は、これほどお話にぴったり来る絵は無いといわれているそうです。この宮沢賢治のお話は、後世まで語り継ぎたい1冊と言えそうです。
私も昔読んだ宮沢賢治の「注文の多い料理店」や「風の又三郎」も思い出し、読み返そうかなと思っています。こちらもおすすめ!
