「女性のからだ、お勉強ブログ」

四季レディースクリニックは、東京都中央区・日本橋人形町駅前にある婦人科。医師・スタッフは全員女性です。
女性のからだについてよく知って受診・ご相談いただけるよう、
お勉強ブログを作りました。


テーマ:

では、実際当院ではどのようにワクチン接種を進めているか、ご紹介します。

(当院は完全予約制ですので、予約の段階でワクチン接種希望の有無をお知らせください。)


来院されると、問診票を記入いただき、熱を測ります。
(体調がよく、熱も37.5度未満であれば接種可能と判断することがほとんどです)

準備ができたら、診察室にお呼びします。


子宮頸がんとHPVの関係について、ワクチンについて、

院長からこのブログの①、②、③で書いた内容、副作用について説明し、質問があればお受けします。


納得いただいたら、同意書にサインをいただき、いよいよ接種です。
(当院では院長が接種する場合と、院長の指示のもと看護師が接種する場合があります。)

上腕外側の筋肉に接種するので、少し痛みは強めです。


当院で接種を推奨している「ガーダシル」の情報サイト に、接種の流れが写真付きで載っていますので、参考にされてください


※ 特に自律神経が発達途上である思春期の方では、緊張感の強い場合、痛みが強い処置をした後で

   「迷走神経反射」と言って血圧が下がったり、失神して倒れてしまうことが稀にあります。

  これはワクチンの副作用ではなく、痛みによる反射と考えられています。

  接種後30分以内に起こることが多いので、

  その間は院内でゆっくり座ってお待ちいただくようお願いしています。


それ以外の副作用としては、一般的な予防接種とほぼ変わらず、

接種部位の痛み、発赤、かゆみ、出血、軽い発熱などと、

筋肉注射なので、筋肉痛のような痛み、腕のだるさが数日続く、という方が多いようですが、

今のところ、痛みが強すぎて、2~3回目の注射を拒否した、という方はいらっしゃらない程度です。

あまり心配されずにお受けいただいて大丈夫かと思います。

万が一、接種後に強い症状や、症状が長く続く場合には遠慮なくご相談ください。


HPVワクチンは「不活化ワクチン」に分類されるので、
接種後1週間経過すれば(1週間後の同じ曜日から)、他のワクチンを接種可能です。

ちなみに、インフルエンザワクチンも同じ不活化ワクチンですので、

1週間あければどちらが先でも接種可能です。

なお、風疹、麻疹などのワクチンは「生ワクチン」です。

生ワクチン接種後に他のワクチンを打つには4週間あける必要があります。



なお、接種の料金ですが、
中央区からの助成対象者は窓口負担金は無料 です。

必ず受診券(問診票を記載して)をご持参ください。


自費でお受けの場合、
当院で3回接種される予定の方は、3回分一括前払い ¥50,400 (税込)がおすすめです。
1回ずつ分けてお支払の場合、

当院での初回は、説明に時間がかかるため、¥18,900(税込)

当院での2,3回目は、¥16,800(税込)  となります。

お支払いには各種クレジットカードをご利用いただけます。

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というわけで、HPVワクチンは16、18型のHPVの感染を防ぐワクチンです。
数あるHPVの中で、現在子宮頸がんにかかっている患者さんの65~70%がこの2型によるので、
HPVワクチンは子宮頸がんになるリスクをワクチンを接種していない人の1/3に低下させるということになります。


よって、「HPVワクチンを打ったから、子宮頸がんにならない」という訳ではない

ことをご理解ください。


ですから、性交を経験したら(遅くとも2~3年以内に)子宮頸がん検診を受け始める必要があるのです。

ワクチン接種の公費補助は高校1年まで、
自治体の子宮がん検診(公費補助)は20歳から受けられる、というのは、

あくまでも「高校生の60%が性交を経験する」というデータに基づくものなのです。


理論上は、20歳を超えても性経験がない人は、頸がん検診を受ける必要がないので、

その頸がん検診を受けなかった分の金額を、ワクチン接種に回してもらえるのが理想なのですが、
そこはお役所仕事・・・残念ながら、なかなか融通が利かないですね・・・。



では、よくある質問ですが、

性交を経験した人がワクチンを打ってもいいのか?意味があるのか?

「娘は打つけど、私は打たなくていいのか?」という質問、よくありますね。


性交を経験していても、

16、18、6、11の4タイプすべてに感染している人はほとんどいないと言われています。

よって、今後、感染のリスクがあるのなら、予防しておいてもいいのでは?
という考え方です。
一度感染したウイルスを消すものではないこと、
ウイルスによって起こってしまった細胞の変化(前がん病変やがん)を治す効果はないことは
十分理解しなくてはなりません。


ワクチンは、3回接種が必要で、多くの医療機関で3回分で5万円前後(自費)の金額です。
その分のコストパフォーマンスをどう考えるか?ということですよね。
検診を受けずにワクチンを受ける、というのはまったく無意味ですから、
まずは検診を受け、金銭的に余裕があればどうぞ、という感じでしょうか。

現実的には、まだ若く、パートナーが固定していない場合は積極的にお勧めします。
結婚していて、新たなHPVへの曝露の危険性が低い方は、
ワクチン接種より検診を優先するのが現実的
ではないでしょうか?

ちなみに、私はもう40代で、今後(今のところ?)パートナーが変わる予定がないので、
ワクチン接種をする予定はありません。
そして、もし、自分に娘がいたら、迷わずワクチンを接種させたはずです。


(ただし、現在9価ワクチンの開発が進んでいるらしく、あと5年くらいでは使えるようになるとの噂あり。

 今、12歳以下くらいで、あと5年は性交の開始を遅らせることができそうなら、

 それを待つ方がいいような気がします。)


大切なのは、HPVワクチンをきっかけに、子宮頸がんのこと月経のこと、性交のこと、避妊のこと、

何より「あなたの体を大切にしてほしい、そのために何ができるのか?一緒に考えよう」って
思春期の娘さんと親御さんがオープンに話ができる、
そして、何かあったら婦人科で相談すればいい、というきっかけづくりになるのが理想では?
と思うのです。
(そして、少しでも性交デビューを遅らせることができれば、
 性感染症や望まない妊娠も含む、いろんなリスクを減らせますよね。)


そういう意味では、HPVワクチンは、若い女性の婦人科デビューのいいきっかけになるので、
小児科や内科じゃなく、産婦人科で受けてほしいな~と。
そして、全国各地の産婦人科の先生には、産婦人科デビューのいい思い出を作るよう
心掛けていただきたいな~と強く思うのです。

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子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)であることは前回書いた通りです。
膣の中にこのウイルスが入らないと、子宮頸部が癌になることはまずありません。
そして、生まれつき、このウイルスを膣内に持っている人はまずいないと考えられます。

そこで、そのウイルスへの感染を予防するために考えられたのがHPVワクチンです。

HPVは、「ジェノタイプ」という型があり、見つかった順番に番号が打たれているのですが、
全部で100タイプくらいあります。
このすべての型が子宮頸がんの原因になるわけではありません。


まず、女性の性器に感染を起こすのは35~40タイプくらい。
その中で子宮頸がんの原因になるのはだいたい13タイプくらいあり、これを「高リスク群」と呼びます。

高リスク型HPV ; 16, 18, 31, 33, 35, 39, 45, 51, 52, 56, 58, 59, 68 型の13 種類


すでに「子宮頸がん」と診断された方のHPVの型を調べると、

約70% (日本人では65%)から16型と18型が検出されるため、

この、16、18型を特にリスクの高い「very high risk」と呼んでいます。


本来は、上記13種類全部の感染を防ぐワクチンがあるのが理想ですが、
残念ながら現時点ではそれはなく、

取り急ぎ、特にタチの悪い16、18型の予防をできるのが現在のHPVワクチンです。

ワクチンは、あくまでも「そのウイルスにかからないように予防する」ものであり、

かかったウイルスを治すものではありません。

(インフルエンザにかかってからワクチンを打つ人はいませんよね?)


よって、「性交を一度も経験していない状態で打つ」のが最も効果的。


ただ、現在の10代の性行動を調査すると、高校生のうちに6割の女性が性交を経験するという、
私の年代から見ると驚きのデータが!!
それで、公費を使ってのワクチン接種の年齢は「中学生から高校1年生まで」となったわけです。

※自治体によって対象年齢には差があり、当院のある東京都中央区は、高校3年まで対象 です。
  素晴らしい!!


このワクチン、現在発売されているものは2種類あります。

最初に発売されたのが、

「サーバリックス」(グラクソスミスクライン) 

 2価ワクチンともいわれ、上記16型、18型のみに有効なワクチンです。

そして、2011年8月に発売されたのが、
「ガーダシル」(MSD)

 4価ワクチンとも言われ、16,18型に加えて、

 子宮頸がんの原因にはならないけれど、外陰部にイボを作る「尖圭コンジローマ」の原因となる

 6型、11型の計4種を予防するワクチンです。


医師によって考え方、臨床治験のデータのとらえ方は様々ですが、

16型、18型の予防効果についてはほぼ同等と考えられています。


当院では、4価のガーダシルを推奨しています。

理由は、「子宮頸がんの予防効果が同等であれば、コンジローマも予防できた方がいいに決まっている!」というシンプルな考えからです。
コンジローマは、頻度はそれほど高くない疾患ですが、
(当院でも、2010年4月の開院から、2年半、2200名の患者さんの中で5名程度)

一度かかると、精神的なストレスがかなりかかりますし、
感染した母親から生まれた赤ちゃんの気管内に乳頭腫を発症し、治療に苦慮することもあるとのこと。
できれば感染したくないですよね?

というわけで、当院にはガーダシルを常備しており、サーバリックスは「取り寄せ」になりますことをご了承ください。


2価、4価いずれにしても、3回の接種が必要です。
(サーバリックスは初回、1か月後、6か月後、ガーダシルは初回、2か月後、6か月後)


3回接種が完了すれば、理論上はいずれも約20年は効果が維持できるとされていますが、
まだいずれも開発されてから7~8年程度。

今のところ、最初に接種した人たちは効果が維持できていることが確認されています。

今後、何年か経ってその人たちの抗体が下がってきたら、
「追加接種が必要」となる可能性もあります。
・・・しかし、その時の年齢とパートナーが固定したかどうか(新たな感染のリスクがあるかどうか)によって追加接種するか、接種せずに検診を優先するかを考えてもいいのかもしれません。


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子宮がんには、

子宮の出口(入り口?)=膣に顔を出している部分にできる「子宮頚がん」と、

子宮の奥=子宮内膜(いわゆる「赤ちゃんのベッド」と呼ばれる、月経の時に出血として出てくる部分)にできる「子宮体がん」というまったく違うタイプのがんができます。

子宮体がんは、ホルモンの影響によって起こるがんです。また別ページで説明します。


子宮頚がんは、HPV(human papilloma virus=ヒト乳頭腫ウイルス)が原因であることがわかってきました。

このウィルスの感染経路は、性交によって膣内に入ってくる=「性感染」ということになりますが、

このHPV、いわゆるほかのSTD(性感染症)とまったくイメージが違うのです。

まず、においやかゆみ、おりものなどの症状をまったく出さない!

さらに、男性にはほとんど問題を起こさない(ごく稀に陰茎がんや肛門がんを起こしますが)!


ですから、現在のように、自由恋愛の世の中では、

性交の経験がある限り、

誰が感染していても不思議ではないありふれたウイルスで、

性交経験のあるヒトの半数以上(一説によると8割以上)が一生に一回は感染するといわれています。


では、感染した人がみんな子宮頚がんを起こすと、大変なことがなりますね!

もちろん、そういうわけではありません。

HPVに感染しても、多くの人(9割くらい)は自然に治癒するのです。

ごく一部の人が、自然に治すことができず、感染が持続してしまいます。

数年以上の長い間、感染が続くと、子宮頚部の細胞が徐々に「がん」に変わっていくのです。


今日のまとめ

「子宮頚がんは、性交経験がある女性ならば、誰でもかかる可能性があるがんである」



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